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概要:日銀は19日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)全文で、日本国債のイールドカーブ(利回り曲線)について、短期政策金利マイナス0.1%、10年物金利をゼロ%程度とする現行の金融市場調節方針と「整合的な形状となっている」とし、前回10月の記述を踏襲した。
1月19日 日銀は19日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)全文で、日本国債のイールドカーブ(利回り曲線)について、短期政策金利マイナス0.1%、10年物金利をゼロ%程度とする現行の金融市場調節方針と「整合的な形状となっている」とし、前回10月の記述を踏襲した。写真は2022年6月、都内の日銀本店で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 19日 ロイター] - 日銀は19日に公表した「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)全文で、日本国債のイールドカーブ(利回り曲線)について、短期政策金利マイナス0.1%、10年物金利をゼロ%程度とする現行の金融市場調節方針と「整合的な形状となっている」とし、前回10月の記述を踏襲した。
日銀は17―18日の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を全員一致で決定。長期金利の変動幅もプラスマイナス0.5%程度で維持した。
日銀はイールドカーブの歪みが社債発行など企業金融に及ぼす悪影響を懸念して、昨年12月の決定会合で長期金利の変動幅を突如拡大。しかし、10年のところがくぼむイールドカーブの歪みは是正されず、市場では1月会合にかけて政策の再修正観測が高まっていた。
黒田東彦総裁は18日の会見で、昨年12月の政策見直しからそれほど時間が経っておらず、市場機能への影響を評価したり、新たな金利が定着したりするには時間が必要と話した。
社債市場について、展望リポート全文では「総じて良好な発行環境は維持されているが、発行スプレッドは拡大しており、発行金利も上昇している」と記した。
(和田崇彦)
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