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概要:[13日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが13日発表した2022年第4・四半期決算は、トレーディング部門が好調で、利益が市場予想を上回った。同時に「軽度の景気後退」を見込み、14億ドルの貸倒引当金を積み増したと明らかにした。
米金融大手JPモルガン・チェースが13日発表した2022年第4・四半期決算は、トレーディング部門が好調で、利益が市場予想を上回った。2017年1月撮影(2023年 ロイター/Stephanie Keith/File Photo)
[13日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが13日発表した2022年第4・四半期決算は、トレーディング部門が好調で、利益が市場予想を上回った。同時に「軽度の景気後退」を見込み、14億ドルの貸倒引当金を積み増したと明らかにした。
JPモルガンの株価は午前の取引で2%下落した。
第4・四半期利益は110億ドル(1株当たり3.57ドル)と、前年同期の104億ドル(同3.33ドル)から増加。特別項目を除く1株利益は3.56ドルで、アナリスト予想の3.07ドルを上回った。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は、消費者や企業の動向は引き続き健全としつつも、「ウクライナの戦争を含む地政学的緊張やエネルギー・食料供給を巡る脆弱な状況、根強いインフレ、前例のない量的引き締めがもたらす向かい風による最終的な影響は依然不明」と指摘した。
第4・四半期は投資銀行部門の不調が続き、同部門の収入は57%減少した。企業が景気後退の可能性に備え、新たな案件への支出を控えている状況を反映した。
一方、市場のボラティリティーが高まる中、トレーディング収入は増加し、債券トレーディング収入は12%増。株式トレーディング収入は横ばいだった。
金利上昇を追い風に純金利収入(NII)は72%増の200億ドル。23年通年のNII見通しは740億ドルとした。リフィニティブによると、アナリスト予想は751億5000万ドル。
競合他社などが人員削減に踏み切っているものの、ジェレミー・バーナム最高財務責任者(CFO)は「われわれはなお成長モード」とし、採用を継続していると述べた。
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