简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:米商務省が23日発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増加と、小幅な増加にとどまった。インフレ率はさらに鈍化したものの、米連邦準備理事会(FRB)による2023年の利上げを抑えるほどではなかった。
米商務省が23日発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増加と、小幅な増加にとどまった。
[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した11月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増加と、小幅な増加にとどまった。インフレ率はさらに鈍化したものの、米連邦準備理事会(FRB)による2023年の利上げを抑えるほどではなかった。
ロイターがまとめたエコノミスト予想でPCEは0.2%増だった。10月分は0.9%増に上方改定された。当初発表は0.8%だった。
米国の経済活動の3分の2超を占める個人消費が緩やかになっているのは、モノからサービスに需要が移行しているのが一因。また、一部のモノの価格上昇が鈍化した。
モノへの支出は1.0%減。自動車の減少が目立った。ガソリン価格下落の影響が見られたほか、家具やレクリエーション用品なども減少した。
一方、サービス支出は0.7%増。航空輸送サービスが減少したものの、住宅・光熱費のほか、金融サービス・保険が増加したことで相殺された。
11月のPCE価格指数は前月比0.1%上昇。10月は0.4%上昇していた。11月の前年同月比伸び率は5.5%と、10月の6.1%から鈍化し、2021年10月以来の小幅な伸びとなった。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は11月の前月比上昇率が0.2%と、10月の0.3%から鈍化。11月の前年同月比伸び率は4.7%と、10月の5.0%から縮小。同様に21年10月以来の小幅な伸びだった。
個人所得は0.4%増。賃金は0.5%増加した。ただ、借入コストの上昇や貯蓄の急速な減少のほか、家計資産の減少を背景に個人消費が抑制され、来年に景気後退(リセッション)入りする可能性もある。
貯蓄率は2.4%と、前月の2.2%から上昇。上昇したものの、過去最低に近い水準にとどまっている。
BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「来年には金融引き締めと金融環境の悪化の影響が顕著になるとみられる中、消費者は財布のひもを引き締め始めており、企業も近いうちに引き締め始める」と予想。
グレートヒル・キャピタル(ニューヨーク)の会長兼マネジングメンバー、トーマス・ヘイズ氏は「予想をやや下回ったことは、来年2月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け良好なニュースだった」とし、「雇用統計も予想より弱くなれば、利上げ幅を0.25%ポイントに縮小させるか、利上げを一旦停止することもできる」と述べた。
一方、PNCファイナンシャル(ピッツバーグ)のチーフエコノミスト、ガス・フォーチャー氏は「FRBの観点からすれば、経済は正しい方向に動いているが、十分に速く動いているとはいえない」と指摘。
バイデン大統領は、他の物価関連指標でも示されているインフレ緩和を歓迎。声明で「この先一年について楽観視している」と述べた。ただ「これからの一年は浮き沈みが激しくなる」とも述べ、今後の波乱を警告した。
22年第3・四半期に輸出とともに国内総生産(GDP)を押し上げた個人消費は、第4・四半期も経済成長を後押しする勢いだ。GDP成長率は上半期に縮小した後、第3・四半期は年率換算で前期比3.2%増だった。
第4・四半期の成長率予想は2.7%増。個人消費は労働市場のひっ迫による堅調な賃金上昇と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の最初の年に積み上がった貯蓄にけん引されている。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。