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概要:暗号資産(仮想通貨)業界で有名企業が巨額の負債を抱えて破綻し、不正も伝えられ、時価総額最大の仮想通貨が急落している。それにもかかわらず仮想通貨への信頼が揺らいでいないとすれば、一体どんな要因なら信頼が損なわれるのだろうか。
[オーランド(米フロリダ州) 18日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)業界で有名企業が巨額の負債を抱えて破綻し、不正も伝えられ、時価総額最大の仮想通貨が急落している。それにもかかわらず仮想通貨への信頼が揺らいでいないとすれば、一体どんな要因なら信頼が損なわれるのだろうか。
暗号資産(仮想通貨)業界で有名企業が巨額の負債を抱えて破綻し、不正も伝えられ、時価総額最大の仮想通貨が急落している。それにもかかわらず仮想通貨への信頼が揺らいでいないとすれば、一体どんな要因なら信頼が損なわれるのだろうか。
仮想通貨ビットコインに投資した人の半数以上は今、含み損に陥っている。それでも専門家によると、仮想通貨はなおも投資家を魅了し続けている。実際、そうした投資家の間では関連の資産や株式や上場投資信託(ETF)を投げ売りする気配は乏しいように見える。
暗号資産大手交換所FTXを巡るスキャンダルや創業者サム・バンクマンフリード氏に対する訴訟、さらにはビットコインが過去半年で50%も値下がりしたことで、機関投資家は恐怖に駆られたはずだ。
JPモルガンのアナリストチームの推計によると、ビットコイン市場からの5月以降の資金流出は約250億ドルに上る。ところが市場関係者は、ビットコイン市場に入ってくる資金も途切れていないと主張する。もっともそれが新規流入なのか、別の低迷した仮想通貨から移動してきただけなのかはよく分からない。
ブロックチェーン分析企業グラスノードによると、ビットコインが
弱気相場に入ったことで、投資家の55%は現在の保有価値が取得原価を下回っている状態。それにもかかわらず個人などの小口投資家は市場にとどまったままだ。
グラスノードは、ビットコイン供給が消えた分も考慮すれば、今が恐らくビットコイン史上で最も深刻な弱気相場に当たると指摘する。
それでも欧州最大の暗号資産取引業者コインシェアーズのデータを見ると、デジタル資産投資商品に前週に入ってきた資金は総額4200万ドルと、ほぼ3カ月ぶりの高水準だった。
コインシェアーズのアナリスト、ジェームズ・バターフィールド氏は「投資家がこの安値局面に対し、購入のチャンスであり、非中央集中的な取引所や関連のETFに資金を移す機会とみなしている様子がうかがえる」と述べた。
個人投資家の資金フローを追跡するバンダ・リサーチのデータによれば、FTX破綻後の5日間で仮想通貨関連の株式とETFに総額2700万ドル、1日平均では540万ドルもの資金が流入したことが分かる。年初来の1日平均の1440万ドルからは下振れしたとはいえ、純流入は維持している。
より目につくのは、ビットコイン価格が昨年11月の過去最高値から75%も下がっている中で、個人投資家が仮想通貨関連の資産やファンドに計37億ドルをつぎ込んでいるという事実だ。
<鍵はステーブルコイン>
仮想通貨市場のメルトダウンや幾つかの有名な詐欺事件によって、投資家の姿勢はいずれは変わるのかもしれない。しかし、今はまだそのようには見えない。
リフィニティブ・リッパーのデータに基づくと、今月9日までの週にプロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETFからは差し引き1460億ドルが流出し、過去9週で最大の流出規模を記録した。しかしその翌週は差し引きで1230万ドルが流入し、17日時点で月間ベースの資金フローは250万ドルの純流入となっている。
同ETFはビットコインが約1年前の最高値から足元まで75%下がった期間を通じても、差し引き約3億ドルが流入した。
もっとも暗号資産市場全体が非常に透明性が低いという特性がある以上、より広範な資金フローのデータを入手するのは困難だ。JPモルガンのストラテジスト、ニコラス・パニギルツォグロー氏はそうした市場全体の動きを探る指標として、ドル資産の裏付けがあるステーブルコインの需要動向が有効だとみている。ステーブルコインの時価総額は今年になって一時約1700億ドルまで膨らんだ後、5月以降でおよそ250億ドル縮小した計算という。
つまりこの250億ドルが暗号資産から逃げ出し、大半が法定通貨の現金ないし現金に近い金融商品に転換された公算が大きいという。同氏は「ステーブルコイン市場の縮小が止まらない限りは、仮想通貨の価格が持続的に回復する展開は想像しがたい」と述べた。
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