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概要:米労働省が15日発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8%上昇した。伸びは前月の8.4%から鈍化し、2021年7月以降で最小。市場予想の8.3%も下回った。サービス価格が約2年ぶりに下落に転じた。インフレが抑制され始めたことが示され、連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げペースを鈍化させる可能性がある。
米労働省が15日発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8%上昇した。
[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日発表した10月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比8%上昇した。伸びは前月の8.4%から鈍化し、2021年7月以降で最小。市場予想の8.3%も下回った。サービス価格が約2年ぶりに下落に転じた。インフレが抑制され始めたことが示され、連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げペースを鈍化させる可能性がある。
前月比でも0.2%上昇と、予想の0.4%上昇を下回る伸びにとどまった。9月分は0.4%上昇から0.2%上昇に下方修正された。
ハイフリークエンシー・エコノミクス(ニューヨーク州ホワイトプレーンズ)のチーフエコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「10月のインフレデータの改善は、持続すれば、FRBの今後の利上げペースが鈍化するという期待を裏付ける」と述べた。
財(モノ)の価格は0.6%上昇。9月は0.3%上昇だった。ガソリンが5.7%上昇し、財価格の上昇の6割を占めた。食品は0.5%上昇。生鮮・乾燥野菜と鶏卵が上昇した。食品とエネルギーを除いたコア財価格は0.1%下落。9月は横ばいだった。
サービス価格は0.1%下落。2020年11月以降で初めて下げに転じた。9月は0.2%上昇していた。貿易サービスで下落が見られ、輸送・倉庫サービスの価格は0.2%下落した。
ポートフォリオ・マネジメント、長距離自動車輸送、自動車小売、専門・商業機器卸売も下落。一方、入院患者診療が0.8%上昇したほか、証券仲介・ディーリング、衣料品卸売、航空旅客サービスも上昇した。
貿易・運輸・倉庫業を除くサービス業は0.2%上昇した。
変動の大きい食品、エネルギー、貿易サービス部門を除いた、いわゆるコアPPIは0.2%上昇。9月は0.3%上昇だった。前年同月比は5.4%上昇。9月は5.6%上昇だった。
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