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概要:欧州連合(EU)欧州委員会は11日に発表した定例経済予測で、ユーロ圏の今年の成長率を上方修正する一方、来年の成長率を大幅に引き下げた。成長が急減速するが雇用や財政に及ぼす影響は軽微にとどまるとの見方を示した。
欧州連合(EU)欧州委員会は11日に発表した定例経済予測で、ユーロ圏の今年の成長率を上方修正する一方、来年の成長率を大幅に引き下げた。
[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は11日に発表した定例経済予測で、ユーロ圏の今年の成長率を上方修正する一方、来年の成長率を大幅に引き下げた。成長が急減速するが雇用や財政に及ぼす影響は軽微にとどまるとの見方を示した。
最新の予測では今年の成長率が3.2%、来年が0.3%、2024年は1.5%。7月に示した予想は、今年が2.7%、来年は1.4%だった。
欧州委は、ロシアのウクライナ侵攻を受けたエネルギー価格高騰で、ユーロ圏経済は今年第4・四半期と来年第1・四半期はマイナス成長になると予想した。
ただ2四半期連続のマイナス成長となっても雇用や財政収支、債務、経常収支への影響は限定的とみている。
失業率は今年の6.8%から来年は7.2%に上昇するが24年には7.0%に低下すると予想した。
財政赤字も今年が域内総生産(GDP)比3.5%で来年は3.7%へと小幅な上昇にとどまり、24年は3.3%に低下すると予想した。
公的債務は減少し続けるとみている。予測は、今年がGDP比93.6%、来年が92.3%、24年は91.4%。
インフレ率は引き続き高水準だが低下を予想。今年の8.5%から来年は6.1%に、24年は2.6%まで減速するとした。
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