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概要:[オタワ 4日 ロイター] - カナダ統計局が4日発表した10月の雇用者数は前月比10万8300人増となり、増加幅は1万人を見込んでいた市場予想の10倍超となった。失業率は5.2%と横ばいだった。
[オタワ 4日 ロイター] - カナダ統計局が4日発表した10月の雇用者数は前月比10万8300人増となり、増加幅は1万人を見込んでいた市場予想の10倍超となった。失業率は5.2%と横ばいだった。
雇用者数の増加は全てフルタイム雇用者で、モノとサービス両部門の全般にわたっている。
スコシアバンクのデレク・ホルト資本市場経済担当副社長は、カナダ銀行(中央銀行)の12月の次回政策決定会合までには他の指標も出てくるものの、雇用者数の急増は再び50ベーシスポイント(bp)利上げの可能性を示唆していると述べた。
中銀は先週、政策金利を50bp引き上げて3.75%とすることを決定。さらなる引き上げが必要となる見込みだが、金融引き締め政策の終わりに近づいていると表明していた。
今回の雇用統計は、中銀が12月にも大幅利上げを決めるとの金融市場の予想を後押しし、50bp利上げの可能性は70%近くになった。政策金利は来年序盤の4.5%が最終到達点になると見られている。
10月の正規雇用者の時間当たり平均賃金は前年同月比5.5%上昇し、上げ幅は9月の5.2%から拡大した。総雇用者数は2022年5月の水準をやや上回った。
働き盛りの年齢層が引き続き雇用増をけん引し、この年齢層の失業率は4.2%にとどまった。7月に記録した過去最低をわずかに上回ったものの、1970年代以来の低水準の範囲となった。
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