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概要:[ドバイ 1日 ロイター] - アフリカ諸国には豊富な天然ガス埋蔵資源があり、温室効果ガス排出量削減が世界的潮流とは言え、アフリカが貧困脱却や産業構築を進めて先進国に追いつくには天然ガス資源を積極活用
[ドバイ 1日 ロイター] - アフリカ諸国には豊富な天然ガス埋蔵資源があり、温室効果ガス排出量削減が世界的潮流とは言え、アフリカが貧困脱却や産業構築を進めて先進国に追いつくには天然ガス資源を積極活用することが欠かせない――。アラブ首長国連邦のドバイで開催中のエネルギー会議で、複数の業界関係者からこうした見方が聞かれた。
アフリカには世界の天然ガスの約13%と石油の7%が眠る一方、1人当たりのエネルギー使用は世界最低。将来的にはアフリカにとっても再生可能エネルギーが大きな役割を果たす可能性はある。しかしアフリカ諸国は、今は産業向けのベースロード電源(低コストで継続的稼働と安定的な供給が見込める電源)として化石燃料が自分たちに欠かせないと訴える。
東地中海ガス・フォーラムのオサマ・モバレス事務局長はロイターに、世界のエネルギー消費に占めるアフリカの比率は約3%、温室効果ガス排出量は3%に満たないと指摘。「アフリカは生活水準の向上が必要だ。過去数年で幾つかの国が大量の天然ガス資源を発見している。国民の生活を向上させ工業化を進めるには、この天然ガスを開発する必要がある」と述べた。
アナリストらによると、アフリカ大陸の現在6億人の人口に向けて潜在的なエネルギー市場を開発・発展させるには20年がかりで石油・天然ガスパイプラインや液化天然ガス(LNG)ターミナル、輸送拠点、ガス火力発電所などをつくっていく構想が求められる。マッキンゼー報告書の試算では、今後20年間のアフリカのエネルギー需要拡大は30%と、世界全体の10%を大きくしのぐ。
再生可能エネルギーでは、アフリカは現状で世界の最も質の良い太陽光発電の60%を供給できる。しかし、業界関係者の一部も、アフリカが先進国経済に追いつくには再生可能エネルギーの活用だけでは不十分だと指摘する。先進国が過去には自分たちの工業化で化石燃料に依存してきたという歴史もある。
国際エネルギー・フォーラムのジョセフ・マクモニグル事務局長は今回の会議で、「風力と太陽光ではアフリカの工業化の助けにはならない。アフリカは炭化水素の入手が必要だ」と述べた上で、「アフリカはエネルギー移行問題で不公平さを感じている」と強調した。
バイデン米政権のケリー気候変動担当大統領特使はアフリカで石油・ガス関連インフラ向けの長期投資が行われることに警鐘を鳴らし、アフリカ諸国に再生可能エネルギーへの移行を呼びかけている。
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