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概要:■米利上げペース減速予想で一時1.0094ドルまで強含み今週のユーロ・ドルは強含み。 米国の経済指標悪化による利上げペース減速の思惑が広がった。 欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げが予想されたこと
■米利上げペース減速予想で一時1.0094ドルまで強含み
今週のユーロ・ドルは強含み。
米国の経済指標悪化による利上げペース減速の思惑が広がった。
欧州中央銀行(ECB)による大幅利上げが予想されたことから、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは0.9807ドルから1.0094ドルまで買われた。
なお、欧州中央銀行は10月27日開催の理事会で予想通り0.75ポイントの追加利上げを決定したが、来年にかけて景気減速の公算が大きいと指摘し、ユーロ買い・米ドル売りは一服した。
取引レンジ:0.9807ドル-1.0094ドル。
■伸び悩みか、域内経済悪化の可能性残る
来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。
欧州中央銀行(ECB)は0.75ポイントの追加利上げを決定したが、域内経済の減速懸念は消えていないため、ユーロ買い・米ドル売りは縮小している。
ウクライナ情勢の悪化も引き続きユーロ買いを抑制しよう。
一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)では従来のタカ派姿勢を弱めるトーンが示される可能性があるため、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
予想レンジ:0.9850ドル−1.0050ドル
■強含み、日欧金利差拡大予想でユーロ買い強まる
今週のユーロ・円は強含み。
日本政府・日本銀行は10月24日に米ドル売り・円買い介入を行ったとみられており、この影響でユーロ・円は一時連れ安となった。
その後、英国のスナク新政権発足で政治・経済をめぐる混乱が後退したことや、米国の利上げペース減速観測などを受けて株高となり、ユーロ圏の景気悪化が懸念されたものの、日欧金利差拡大予想でリスク選好的なユーロ買い・円売りが優勢となった。
取引レンジ:144円13銭−148円40銭。
■伸び悩みか、域内経済の先行きは不透明
来週のユーロ・円は伸び悩みか。
10月27日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で大幅利上げが決定されたが、域内経済の先行き不透明感でユーロは買いづらい展開となりそうだ。
また、ウクライナ情勢の混迷が続き、ユーロは引き続き買いづらい地合いが見込まれる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・10月31日:10月消費者物価コア指数(9月:前年比+4.8%)
・10月31日:7-9月期域内総生産(4-6月期:前年比+4.1%)
・11月3日:9月失業率(8月:6.6%)
予想レンジ:145円50銭−148円50銭
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