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概要:[ロンドン 27日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)が公表した3年に1度の調査によると、世界の外国為替取引高は1日当たりの平均が7兆5000億ドルと過去最高に増加した。通貨別では米ドルが圧倒的なシェアを維持し、市場別で取引高トップのロンドンはシェアが低下した。
国際決済銀行(BIS)が公表した3年に1度の調査によると、世界の外国為替取引高は1日当たりの平均が7兆5000億ドルと過去最高に増加した。写真はイメージ。2011年1月撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)
[ロンドン 27日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)が公表した3年に1度の調査によると、世界の外国為替取引高は1日当たりの平均が7兆5000億ドルと過去最高に増加した。通貨別では米ドルが圧倒的なシェアを維持し、市場別で取引高トップのロンドンはシェアが低下した。
データは4月の取引高を集計。1日当たりの平均は2019年の同月比で14%増加した。為替スワップは取引全体の51%を占め、19年の49%から上昇した一方、スポット取引は30%から28%に低下し、フォワード取引は15%と横ばいだった。
同月は先進国の金利見通しの変化や資源価格の上昇、ロシアのウクライナ侵攻を受けた地政学的緊張を背景に為替市場の変動率が高まったが、BISによると、取引高の14%の伸びは04年以降で2回の調査を除き最低だった。
通貨別では米ドルが対象の取引が全体の88%を占めた。過去10年間同水準を保っている。ユーロは31%にやや低下したが第2位を維持し、日本円の約17%、ポンドの13%が続いた。人民元のシェアは4%から7%に上昇し、ランキングも8位から5位に浮上した。
<ロンドンのシェア低下>
英国が20年末に欧州連合(EU)離脱を完了した影響で、ロンドンを擁する同国の国・地域別シェアは38%と、19年の43%から低下。首位は守った。
アジアの金融ハブ香港のシェアは8%から7%に低下。報告書は新型コロナウイルス関連規制が原因のようだと分析した。
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