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概要:ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し1%超下落。朝方発表された低調な米指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるという見方が強まった。ユーロは1カ月ぶりにドルとのパリティ(等価)を回復した。
[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し1%超下落。朝方発表された低調な米指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるという見方が強まった。ユーロは1カ月ぶりにドルとのパリティ(等価)を回復した。
ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し1%超下落。朝方発表された低調な米指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるという見方が強まった。
終盤の取引で、ドル指数は1.118%安の109.7と、9月20日以来の安値に沈んだ。
ドルは米10年債利回りの低下にも追随した。
スコシア・エコノミクスのキャピタルマーケッツ主任デレック・ホルト氏は、幅広いドル安と米債利回りの低下継続について「FRBが来週、政策転換するという希望的観測を反映しているようだ」と述べた。
11月1━2日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%ポイントの利上げが実施されるという見方が優勢だが、12月会合では利上げ幅が0.50%ポイントに縮小するという観測が台頭している。
米商務省が発表した9月の新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比10.9%減の60万3000戸と、市場予想を下回った。8月分も前回発表の68万5000戸から67万7000戸に下方改定され、FRBの一連の利上げがすでに米経済にブレーキをかけている兆候を示唆した。
ユーロは1.11%高の1.0079ドルと、9月13日以来の高値を付けた。
ポンドも1.33%高の1.1625ドルと、9月13日以来の高値を更新。英国でスナク氏が新首相に就任したことが引き続き好感されている。
カナダドルは、カナダ銀行(BOC、中央銀行)が市場予想よりも小幅な利上げに踏み切ったことを受け一時下落。しかしその後は上げに転じ、一時3週間ぶりの高値となる1米ドル=1.35105カナダドルを付けた。
カナダ銀行は26日の会合で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を50ベーシスポイント(bp)引き上げて3.75%とした。利上げ幅は市場予想の75bpを下回った。マックレム中銀総裁は今後の利上げペースについては「金融政策がいかに需要減速で効果を発揮しているか、供給面での課題がどのように解決されているか、インフレとインフレ期待がどのように反応しているかに左右される」と語った。
ドルはオフショア人民元に対しても1.55%下落。中国国有銀行によるドル売りが指摘される中、オンショア人民元も対ドルで10月12日以来最も高値を付けた。
ドル/円も1.11%安の146.29円。
暗号資産(仮想通貨)のビットコイン は4.45%高の2万0981ドルだった。
ドル/円 NY終値 146.35/146.38
始値 147.13
高値 147.34
安値 146.23
ユーロ/ドル NY終値 1.0077/1.0081
始値 1.0021
高値 1.0088
安値 0.9996
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