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概要:午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の145円前半で取引されている。米利上げ観測の後退で売りが勢いづき、一時145.11円と政府・日銀が円買い介入を行った21日以来の安値を付けた。市場では「150円を超えたことでいったんドル高はピークアウトした可能性がある」(外銀)との声が出ている。
10月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の145円前半で取引されている。
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の145円前半で取引されている。米利上げ観測の後退で売りが勢いづき、一時145.11円と政府・日銀が円買い介入を行った21日以来の安値を付けた。市場では「150円を超えたことでいったんドル高はピークアウトした可能性がある」(外銀)との声が出ている。
東京市場でもドルは続落。米利上げ観測の後退と米国金利の低下を受けてドルの上昇基調が一巡したとの見方が浮上し、短期筋を中心に売りが加速したという。
米国の大幅利上げ期待が急速にしぼんできた一因は、前日に利上げを実施したカナダ中銀が引き上げ幅を0.5%にとどめ、市場予想の0.75%に達しなかったこと。「豪中銀に続き、世界景気減速の予兆を見越した動きが出始めた」(別の外銀)として、米国も今後、利上げペースを減速させる可能性があるとの見方を強める形となった。
ドル安はユーロ高にもつながった。前日夕方に1ユーロ=1ドルの等価水準(パリティ)を1カ月ぶりに回復した後、一時1.0093ドルまで上値を伸ばした。
ユーロの取引では、欧州天然ガス価格の指標となるオランダTTF3月物が3カ月ぶり安値を更新したことも材料視されたという。ロシアが機械の故障により、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を経由して欧州に送るガスの輸送量を減少させ始めた6月以来の水準へ反落した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.24/26 1.0075/79 146.36/40
午前9時現在 146.08/10 1.0092/96 147.43/47
NY午後5時 146.35/38 1.0077/81 147.59/63
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