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概要:(1段落目の増収要因を「取得原価の見直し」から「年間で上乗せされる」に、7段落目の為替感応度と想定為替レートは「通期」から「10─12月期」に訂正します。さらに8段落目の営業利益率を明確にします。)
(1段落目の増収要因を「取得原価の見直し」から「年間で上乗せされる」に、7段落目の為替感応度と想定為替レートは「通期」から「10─12月期」に訂正します。さらに8段落目の営業利益率を明確にします。)
[東京 26日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは26日、2022年12月期通期の売上収益が前年同期比50.5%増の1兆4964億円を中心に、上下40億円程度の範囲になる見通しと発表した。2021年8月に完全子会社化した英ダイアログ・セミコンダクターの売上高が年間で上乗せされる(訂正)ほか、円安もプラスに寄与し、過去最高の水準を見込む。
調整後(Non-GAAP)の営業利益率は36.2%の予想で、前期の29.8%から改善する。前回未定としていた年間配当予想は無配とした。
2022年10─12月期(第4・四半期)の売上収益は前四半期比0.7%減の3850億円を中心に、上下40億円程度の範囲と予想する。調整後(Non-GAAP)の営業利益率は30.5%の予想で、前年同期比、前四半期比ともに低下する。
柴田英利CEOは決算発表会見で「自動車以外は第3・四半期から第4・四半期にかけて、市場が変調している」と述べた。パソコンや低価格帯スマートフォン中心だった需要の弱さが、周辺機器のプリンターや高価格帯スマホへ拡大しているという。
自動車向けのセンサーは横ばいを見込んでいる。一方、産業・インフラ・IoT向けではパソコンやスマホが弱いものの、FA(ファクトリーオートメーション)やデータセンター向けは堅調な成長を見込んでいるという。
受注残について、柴田CEOは「来年も非常にソリッドに下支えをしてくれる水準になっている」と述べた。ただ、マクロ経済次第で状況が変わる可能性があるため「顧客と密にコミュニケーションを取りながら、必要であれば見直していく」とした。
10─12月期(訂正)は、為替感応度が1円の変動につき米ドルが売上高14億円、営業利益3億円、ユーロは売上高3億円、営業利益2億円で、想定レートは1ドル=144円、1ユーロ=142円。当期利益における為替による差損益を最小限にするため、年内にグループ内での為替のリスク管理を見直す予定という。
7─9月期(第3・四半期)の連結営業利益(国際会計基準)は、前四半期比1.7%減の1428億円だった。調整後(Non-GAAP)の営業利益率は、事業別では自動車向けが前四半期比4.8%減、産業・インフラ・IoT向けが0.2%増となった。
(佐古田麻優 編集:石田仁志)
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