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概要:[パリ 20日 ロイター] - 世界的な高級品ブランド各社の20日の7─9月期決算発表では、値上げにもかかわらず富裕層の需要が続いている様子が示された。ただ、アナリストからは、製品値上げがさらに予定さ
[パリ 20日 ロイター] - 世界的な高級品ブランド各社の20日の7─9月期決算発表では、値上げにもかかわらず富裕層の需要が続いている様子が示された。ただ、アナリストからは、製品値上げがさらに予定されていることで消費ブームは一体どれだけまだ続くのか、富裕層でさえ財布のひもを締める必要があると判断する時期はいつ来るのかといった疑問も提示された。
フランスのエルメスと酒造メーカー、ペルノ・リカールはいずれも今回の決算が市場予想を上回った。両社ともコスト上昇の価格転嫁は続けると表明した。米国からの買い物客が欧州やアジアに戻り、ドル高のメリットを生かして大きく購入。中国でもコロナ感染予防の厳格な制限措置が解除された局面では、購入が大きく回復したという。
製品値上げではペルノ・リカールは7─9月期に世界的に約7%引き上げた。2023年度も消費者は値上げをものともせず高級ワイン類を買い続けるとし、売上高増加は続くと自信を示した。
エルメスによると、1万ドル超のハンドバッグは現在も入荷待ちの状態。来年は5─10%の大幅値上げを計画しているという。
エルメスとケリングはそれぞれ、自社への供給業者らは原材料高やエネルギーコスト高などインフレ高進に圧迫されていると強調した。
それでもケリングの最高財務責任者(CFO)は全体状況について「短期的ないし中期的に不確実性が重しになり得るとしても、長期的な見通しは強固だ」と表明。米高額支出層向けはしっかりしていると述べた。ただ、ブランド品に憧れる層向けのより手ごろな価格帯製品は、やや需要が落ちているという。
一部アナリストの間では、今年10─12月期や年明け以降には業界全体では売り上げの伸びが鈍化し始めるのではないかとの見方がある。消費者がブランドを選別し、最も知名度の高いブランドに群がるようになることで、最も強力なブランドが市場シェアを押さえるようになる可能性があるという。
ジェフリーズのアナリスト、フラビオ・セラダ氏は、今年10─12月期はフランス勢のエルメスやルイ・ヴィトンやディオールのほか、やや小規模なブランドでモンクレールなどについては、市場シェアを伸ばすと予想。ジェフリーズは業界全体の今年の売り上げ伸び率を13%、来年を7%に鈍化と見込んでいる。
英ハーグリーブズ・ランズダウンの株式アナリストは、現在の環境では裁量的支出向け企業の中で最高級品市場の魅力が極めて高くなっているとし、「富裕層になるほど、困難な経済状況の影響がはるかに小さくなる傾向がある」と推測した。
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