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概要:トラス英首相は17日のBBC放送で、政権発足早々に打ち出した大型減税などの政策面で「失敗」があったと認めて国民に謝罪したが、辞任する考えはないと明言した。
トラス英首相(写真右から2番目)は17日のBBC放送で、政権発足早々に打ち出した大型減税などの政策面で「失敗」があったと認めて国民に謝罪したが、辞任する考えはないと明言した。その左はハント財務相。同日に撮影された提供写真(2022年 ロイター/UK Parliament/Jessica Taylor/Handout via REUTERS)
[ロンドン 17日 ロイター] - トラス英首相は17日のBBC放送で、政権発足早々に打ち出した大型減税などの政策面で「失敗」があったと認めて国民に謝罪したが、辞任する考えはないと明言した。
「私はこれまでの間違いの責任を受け入れ、謝りたい。エネルギー料金の負担に苦しむ国民に手を差し伸べるために、高い税金の問題を何とかしようとしたかった。だが踏み込み過ぎたし、拙速でもあった」と語った。
トラス氏は当初財務相に起用したクワーテング氏を更迭し、後任となったハント氏は結局、大型減税案の大部分を撤回するとともに、エネルギー料金負担支援措置も縮小するなど、財政政策を大幅に軌道修正した形だ。
このためもはや政権は事実上ハント氏が切り盛りし、「お飾り」の存在になったのではないかと質問されたトラス氏は、自身が方向転換の必要性を承知したからこそハント氏を任命したと強調。「私が行動せず現状維持のままであったなら、国益の観点でどこから見ても無責任のそしりは免れなかった。われわれが政策を変えたのは正しかった」と述べた。
その上でトラス氏は次の総選挙まで与党保守党を率いると表明し、「私は今の場所にとどまる。なぜならこの国のために仕事をするように選出されたのだから。それが私の決意だ」と言い切った。
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