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概要:[イスタンブール 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日の金融政策委員会で、政策金利を1%ポイント引き下げ、12%とした。世界の中央銀行がインフレ対応に金融引き締めを進める中での利下げ継続は予想外で、通貨リラは過去最安値を更新した。
[イスタンブール 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日の金融政策委員会で、政策金利を1%ポイント引き下げ、12%とした。世界の中央銀行がインフレ対応に金融引き締めを進める中での利下げ継続は予想外で、通貨リラは過去最安値を更新した。
トルコ中央銀行は22日の金融政策委員会で、政策金利を1%ポイント引き下げ、12%とした。
世界の主要中銀では、米連邦準備理事会(FRB)が21日に0.75%ポイントの利上げを発表したほか、イングランド銀行(英中央銀行)がこの日、0.5%ポイントの利上げを決定。新興国ではインドネシアやフィリピンの中銀も引き締めを決定している。
世界的な引き締めサイクルに逆行するトルコ中銀の利下げを受け、通貨リラは一時1ドル=18.42リラと、最安値を更新。昨年12月に本格的な通貨危機時に見舞われた際の安値を下回った。
アナリストは、輸出や投資を刺激するため借り入れコストを下げようとするエルドアン大統領の意向を受けた金融緩和は持続不可能と指摘。リラ相場は今後さらに下落するとの懸念を示した。
ロイターが実施した調査では、エコノミスト14人のうち11人が金利据え置きを予想。1人が0.50%ポイントの利下げ、2人が1%ポイントの利下げを予想していた。
中銀は、景気減速の兆候が続いているとして利下げを正当化。「第3・四半期の先行指標で外需の減少により経済活動が失速したことが引き続き示された」とし、ディスインフレが予想されるとの見方を改めて示した。
その上で、世界経済の不確実性と地政学的リスクの高まりに言及し、「鉱工業生産の増加と雇用増の傾向を維持するために、金融環境が引き続き支援的であることが重要」とした。
キャピタル・エコノミクスのシニア新興市場エコノミスト、リアム・ピーチ氏は、「追加利下げが実施される可能性はまだ残っている」と予想。ただ「トルコ経済のマクロ環境は依然として悪い。実質金利は大幅なマイナス圏にあり、経常赤字は拡大し、短期の対外債務も依然として大きい」とし、今後の利下げペースは緩やかになるとの見方を示した。
トルコ中銀は8月に予想外に1%ポイントの利下げを決定。昨年末にかけて5%ポイントの利下げを実施した後は、8月の利下げまで7カ月にわたり政策金利を14%に据え置いていた。
スイスクオートバンクのシニアアナリスト、イペック・オズカルデスカヤ氏は、毎回の利下げでカントリーリスクと通貨リラに対する重しが増大していると指摘。「通常はインフレが高まれば金利を引き上げざるを得なくなるため、この(利下げの)決定について経済学者として、コメントするのは難しい。こうした金融政策運営には代償があり、明らかに持続可能ではない」と述べた。
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