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概要:シグマ光機<7713>(東証スタンダード)は、今2023年5月期純利益が2期連続の過去最高更新と予想されていることと、今年8月18日に発表した成長投資計画を手掛かりに下値での割安株買いが続いている。テ
シグマ光機<7713>(東証スタンダード)は、今2023年5月期純利益が2期連続の過去最高更新と予想されていることと、今年8月18日に発表した成長投資計画を手掛かりに下値での割安株買いが続いている。テクニカル的にも、今年8月に直近高値1644円まで買い進まれる過程で25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆しており、足元ではその25日線で下値を確認していることも、側面支援材料視されている。
■レーザ加工機・検査装置向けの組込み用途の光学素子や光学ユニット製品が続伸
同社の今5月期業績は、売り上げ106億8000万円(前期比3.1%増)、営業利益15億5000万円(同7.8%増)、経常利益17億円(同5.3%増)、純利益11億8500万円(同1.3%増)と見込まれ、純利益は、前期の4期ぶりの過去最高を連続更新する。電子部品・半導体業界の順調推移を受け、要素部品事業とシステム製品事業でレーザ加工機・検査装置向けの組込み用途の光学素子・薄膜製品や光学ユニット製品などが続伸することが寄与する。
一方、成長投資は、この光学素子・薄膜製品、光学ユニット製品の生産能力増強や生産効率化のために既存工場(能登工場)の増築・イノベーションに4億7000万円、技術センターの新工場棟2棟建設に合計4億9000万円を投資する。このうち1棟は、新型コロナウイルス感染者の血中の酸素濃度を測定する「パルスオキシメーター」と「非接触皮膚赤外線体温計」を同一の筐体に組み込んだ医療機器などを生産するメディカル・ヘルスケア事業の増強を計画しており、新成長分野へのチャレンジを強める。
■GC示現後に25日線で下値を固め低PER・PBR修正で年初来高値目指す
株価は、前期業績の上方修正で年初来高値1929円へ急伸し、ロシアのウクライナ侵攻による世界同時株安のなか年初来安値1382円まで売られた。同安値からは前期第3四半期の好決算で1673円の戻り高値まで買い直され、再度の調整安値1399円からは今期純利益の連続過去最高更新予想、成長投資計画発表と続いて1644円までリバウンド、戻り高値を前に戻り売りに押された。PERは9.3倍、PBRは0.74倍と割安であり、GC示現後に25日線で下値を固めたここからは、直近高値1644円、戻り高値1673円を上抜き、年初来高値1929円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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