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概要:午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比158円14銭高の2万8771円61銭と、6日ぶりに反発。イベント前で模様眺めムードが強いものの、値ごろ感から押し目買いが流入している。
午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比158円14銭高の2万8771円61銭と、6日ぶりに反発。写真は東証、2020年10月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比158円14銭高の2万8771円61銭と、6日ぶりに反発。イベント前で模様眺めムードが強いものの、値ごろ感から押し目買いが流入している。
米国株式市場は上昇。これを受けて日本株は買い優勢で始まったが、米経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)において26日に行われるパウエルFRB議長の講演が終了するまでは日米とも見送りムードが強くなるという。実際、きょうも買いが一巡した後は、一進一退の展開となった。
商いも細った状態が続いている。物色面では、岸田首相が次世代原発の開発加速を指示したことを手掛かりに、前日に続いて原発関連株が堅調だったのが目立つ程度。プライム市場で約3分の2の銘柄が上昇するなど、広く浅く買われた格好だ。一方、米半導体大手のエヌビディアの予想を下回る決算を受け、株価変動が注目された東京エレクトロンなどの半導体関連株は堅調となり「底堅い地合いを印象付けた」(国内証券)という。
市場では「パウエル議長講演が終わるまでは模様眺めの展開となりそうだ。そうした中、値ごろ感から日本株は買われている」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれる。証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏は「動きが出るのはイベントを通過してから」と前置きした上で「通過後はアノマリーで高い月末月初を迎え、そこで上昇への期待感が生じる可能性もある」と話していた。
TOPIXは0.38%高で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆0610億8200万円。東証33業種では、医薬品、金属製品などの上昇が目立ち、値下がりは証券業など4業種にとどまった。
個別では、三菱重工業が商いを伴って上値を追ったほか、東京電力ホールディングスも高いなど原発関連株がしっかり。そのほか、ファーストリテイリングが高いが、日本電産はさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり1245銘柄(67%)に対し、値下がりが498銘柄(27%)、変わらずが95銘柄(5%)だった。
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