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概要:午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比93円65銭安の2万8359円10銭と反落した。前日までの下げの反動で朝方は自律反発の動きもみられたが、すぐにマイナス圏に沈み下げ幅を広げた。米経済指標が悪化しており、米景気の減速感が重しとなっている。
午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比93円65銭安の2万8359円10銭と反落した。
[東京 24日 ロイター] - 午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比93円65銭安の2万8359円10銭と反落した。前日までの下げの反動で朝方は自律反発の動きもみられたが、すぐにマイナス圏に沈み下げ幅を広げた。米経済指標が悪化しており、米景気の減速感が重しとなっている。
日経平均は小高くスタートしたが、値がさ株の下げが加速すると徐々に下げ幅を広げ、一時、前営業日比約170円安の2万8282円21銭まで下落した。ただ、東証プライム市場の騰落数では値上がりが5割超と底堅く、相場全体に売りが波及する動きにはならなかった。
物色動向としては、指数寄与度の大きいファーストリテイリングや東京エレクトロンが軟調な一方、原発再稼働に関する報道を受けて電力株がしっかりだった。
先週まで日本株の上昇をけん引してきた値がさ株が米長期金利の上昇基調により軟調に推移しており、「目先の米10年債利回りが3%程度で上げ止まるのか注目」(国内証券)との声が聞かれる。
市場の関心は米国で今週開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)に集まっており、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅を巡る思惑が交錯している。
GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は「イベントまでは日本株も動きづらく、2万8000円台で横ばい圏の動きになりそうだ」と指摘する。9月の米利上げ幅については「経済指標の悪化を踏まえると、50ベーシスポイント(bp)になるのではないか」とみている。
TOPIXは0.09%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1億17664800万円と細っている。東証33業種では、鉱業、電気・ガス業、ゴム製品などが上昇し、その他製品、陸運業、サービス業などの値下がりが目立った。
個別では、東京電力ホールディングスが8%高と堅調。オリンパスは3%高と年初来高値を更新した。同社が検討している生物顕微鏡などを手掛ける科学事業の売却が最終段階に入ったと23日にロイターなどが報じ、材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がりが1013銘柄(55%)、値下がりが732銘柄(39%)、変わらずが92銘柄(5%)だった。
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