値固め、米引き締め懸念緩和が支え 商い薄く上値限定的に＝来週の東京株式市場

［東京 １２日 ロイター］ - 来週の東京株式市場は、値固めの展開が想定されている。米物価指標が市場予想を下回り、金融引き締めに対する過度な警戒感が和らいでいるほか、企業業績は底堅く、下値の堅さが意識される。一方、旧盆で薄商いとなる中、決算シーズンが一巡して目先の材料に乏しくなり、上値追いは限られそうだ。

东京（路透社）——预计东京股市下周将盘整。美国物价指数跌破市场预期，货币紧缩的过度谨慎情绪有所缓解。另一方面，由于春节期间交投清淡，财报季已接近尾声，短线材料稀缺。

８月１２日、来週の東京株式市場は、値固めの展開が想定されている。

8 月 12 日东京股市下周有望盘整。

日経平均の予想レンジは２万７９００円─２万８９００円。

日经平均指数的预期区间为 27,900 日元至 28,900 日元。

市場では「日本株を固有要因で売る理由は特になく、米市場が落ち着いていれば底堅そうだ」（りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー）との見方が聞かれる。旧盆で薄商いとなり、先物主導で短期的に上下する場面はあり得るが、基本的には２万８０００円台での値固めが見込まれる。

resona asset management的基金经理户田浩二表示，“由于特定因素，没有特别的理由抛售日本股票，如果美国市场平静，就会稳固。”由于盂兰盆节期间交易清淡，期货可能会导致短期上涨和下跌，但预计价格基本上会在28,000日元的水平上盘整。

米インフレのピークアウトが意識され、相場の支えになる。ＦＯＭＣ議事要旨（７月２６日─２７日開催分）が１７日に発表されるが、複数のＦＲＢ高官らは今後の利上げは「データ次第」と繰り返しており「特段のタカ派材料はなさそうだ」（ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジスト）とみられている。

对美国通胀见顶的认识将支撑市场。 fomc会议纪要（7月26-27日）将于17日公布，但多位美联储高官一再表示，未来加息“取决于数据”，“似乎没有特别强硬的因素”。 （nli 研究所 shingo ide 首席股票策略师）。

米物価を巡っては、一連の住宅関連指標の発表に関心が寄せられる。住宅市場の減速が再確認されれば「家賃などの下落の思惑につながりやすい」（井出氏）という。

关于大米价格，人们关注的焦点集中在一系列与住房相关的指标的发布上。如果房地产市场的放缓再次得到证实，“很可能会导致人们猜测租金会下降，”井出先生说。

国内企業決算は「想定したほど悪くない」（国内証券）との受け止めが多い。好業績銘柄を中心に、下値の堅さが意識される。日経平均は、これまでレジスタンスとなっていた３月と６月の高値を上回ったことで「テクニカル的に上値が軽くなった」（国内証券）とされる。

国内企业盈利没有预期的那么差（国内证券）。专注于表现优异的股票，低价位的坚挺是有意识的。据说日经股票平均指数已经“技术上走软”（国内证券），超过了 3 月和 6 月的高点，而该高点迄今为止一直是阻力位。

一方、目先の上値追いは限定的ともみられている。旧盆で薄商いが見込まれる中、２万９０００円を上抜けるにはボリュームや材料が必要という。足元の東証プライム市場の騰落レシオは約１３０％と高水準にあり、過熱感に伴うスピード調整も警戒されそうだ。

另一方面，近期的价格追逐被视为有限。据说需要超过29,000日元的数量和材料，而在旧盂兰盆节期间预计销售量将减少。东京证交所优质市场的涨跌幅目前处于130%左右的高位，似乎伴随过热感而来的速度调整也很可能需要警惕。

米国のインフレは、水準自体は高いままで、９月以降の利上げペースや景気の先行きへの懸念は引き続きくすぶっている。米ＣＰＩの発表後には米金利が低下し株価は好感したが、複数のＦＲＢ高官らがインフレ抑制のため利上げを継続する考えを示す中で米金利は再び上昇し、株価の上値を抑える場面があった。

美国通胀仍处于高位，对 9 月后加息步伐和经济前景的担忧继续挥之不去。美国cpi公布后，美国利率下行，股价利好，但随着多位美联储官员表示有意继续加息遏制通胀，美国利率再度上扬，出现了股价见顶的场面被压制了。

足元の株式市場は楽観し過ぎている可能性があるとして、ＦＯＭＣ議事要旨でも「想定しないようなタカ派材料があれば反落しやすい」（ニッセイ基礎研の井出氏）とみられている。

可能是当前股市过于乐观，甚至在fomc会议纪要中，“如果出现不可预见的鹰派因素，很容易回落，”日精研究所的井出先生说。

米国の経済指標では７月小売売上高（１７日）や７月鉱工業生産（１６日）の発表が予定される。国内では４―６月実質ＧＤＰ（１５日、１次速報）、中国では７月小売売上高や鉱工業生産など（１５日）が発表される。

美国经济指标计划发布 7 月零售销售（17 日）和 7 月工业生产（16 日）。日本将公布 4-6 月实际 gdp（15 日，第一次初步报告），中国将公布 7 月零售销售和工业生产（15 日）。