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概要:10日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。 9日の米国市場ではNYダウが58ドル安だった。 7月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えるなか、持ち高を調整す
10日の日本株市場は、やや売り先行で始まった後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。
9日の米国市場ではNYダウが58ドル安だった。
7月の消費者物価指数(CPI)
の発表を控えるなか、持ち高を調整する動きが優勢だった。
また、バイデン大統領が半導体法案に署名し成立したものの、前日のエヌビディアに続きマイクロン・テクノロジーも弱い見通しを示したため、同セクターが売られ相場の重荷となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の27820円。
円相場は1ドル135円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売りが先行することになろう。
昨日は東エレク (TYO:8035)、ソフトバンクG (TYO:9984)が指数を押し下げる格好だったが、マイクロン・テクノロジーの下方修正によって、前日の下げに対する自律反発は期待しづらくなった。
東エレクは25日線、ソフトバンクGは75日線水準まで一気に調整したことから、リバウンド狙いの動きも意識されやすいなか、同水準を明確に下回ってくるようだと、短期的な売り仕掛けの動きも入りやすいだろう。
また、米国ではCPIの発表を控えているほか、東京市場は祝日を前に積極的にポジションを取りに行く動きは限られると見られ、持ち高調整の動きのほかは様子見ムードとなろう。
先物に振らされやすい需給状況のなか、物色は決算を手掛かりとした日替わり的な動きが中心になりやすい。
また、足元で調整色が強まりつつあるなか、決算評価についても短期的な動きにとどまる可能性もあるため、基本的にはCPIが通過し、決算も一巡する来週以降に見直しの動きに向わせそうだ。
その他、足元では減速懸念から売られていたハイテク株を見直す動きを見せていたものの、東エレクの予想を下回る1Q業績のほか、エヌビディア、マイクロン・テクノロジーの慎重な見通しによって、減速懸念が再燃しており、利益確定に伴うリバランスの動きは強まりやすいところ。
そのため、ややディフェンシブ系に向かいやすく、上昇基調が継続しているNT倍率についても、いったんはリバランスの動きから低下が見込まれそうだ。
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