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概要:総務省が5日発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は27万6885円と、物価変動の影響を除いた実質で前年比3.5%増となった。4カ月ぶりにプラスに転じた。
[東京 5日 ロイター] - 総務省が5日発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は27万6885円と、物価変動の影響を除いた実質で前年比3.5%増となった。4カ月ぶりにプラスに転じた。
8月5日、総務省が発表した6月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年比3.5%増となった。都内で6月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
新型コロナウイルスの感染状況が改善し、人出が回復したことで消費が持ち直した。
ロイターの事前予測調査では同1.5%増が予想されていたが、これを大きく上回った。
季節調整済み実質消費支出は前月比1.5%増となり、2カ月ぶりにプラスとなった。
前年比で増加に寄与したのは、宿泊料や国内パック旅行費などの教養娯楽サービスや飲食代などの外食だった。鉄道運賃や航空運賃などの交通もプラスに作用した。一方、減少に寄与した品目は、まぐろやさけなどの魚介類や野菜・海藻などだった。
ニッセイ基礎研究所の経済調査部長、斎藤太郎氏は4-6月は行動制限がなかったので、「物価高を打ち消すだけの消費性向があった」とみる。ただ、コロナ陽性者数が増加しているため、先行きについては「4-6月ほどの消費の勢いはなくなるだろう。一方で行動制限をかけていないため人は動いており、消費が腰折れするとは見ていない」とした。
同時に発表した4-6月期平均の消費支出(2人以上の世帯)は前年同期比で実質0.3%、前期比(季節調整値)で2.0%それぞれ増加した。
6月の消費支出をコロナ前の2019年同月と比較すると、1世帯当たりの消費支出は2.2%減少した。飲酒代や鉄道運賃などは引き続き減少したが、宿泊料や美術館などの文化施設入場料は増加した。
*総務省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
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