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概要:ニューヨーク外為市場でドルが対円で下落し、6週間ぶり安値を付けた。朝方発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)が2四半期連続で縮小したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるという観測が後退した。
[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場でドルが対円で下落し、6週間ぶり安値を付けた。朝方発表された第2・四半期の米国内総生産(GDP)が2四半期連続で縮小したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるという観測が後退した。
ニューヨーク外為市場でドルが対円で下落し、6週間ぶり安値を付けた。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
米商務省が28日発表した第2・四半期の実質GDP速報値は年率換算で前期比0.9%減と、2四半期連続で縮小。米経済活動の3分の2以上を占める個人消費は2年ぶりの低い伸びとなった。
UBSのFXストラテジスト、バサール・セレブリアコフ氏は「低調なGDPは明らかに景気減速を示唆している。インフレ軟化に伴い成長も鈍化するだろう」と指摘。「そうなれば、引き締めサイクルの終了につながり、とりわけドル/円を圧迫することになる」と述べた。
終盤の取引で、ドル/円は1.7%安の134.31円。一時6週間ぶりの安値となる134.30円に沈む場面もあった。1日の下げ率としては2020年3月以来最大となる勢い。
ドルは米債利回りの低下にも追随した。
TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、マゼン・アイサ氏は「基本的にドル/円の動きはFRBのターミナルレートを反映しており、市場ではターミナルレート見通しは下方修正された」と述べた。
市場はこの日、12月時点のフェデラルファンド(FF)金利が3.25%に達するという見方を織り込み、27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)前の3.4%から低下した。9月会合については、50ベーシスポイント(bp)利上げについて、76%の確率が織り込まれた。
主要通貨バスケットに対するドル指数は0.1%安の106.25。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.0184ドル。欧州のエネルギー危機を巡る懸念がくすぶっている。
ドル/円 NY午後4時 134.28/134.29
始値 135.57
高値 135.74
安値 134.21
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0186/1.0187
始値 1.0132
高値 1.0193
安値 1.0115
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