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米天然ガス先物が一時14年ぶり高値、気温・需要見通しなど複合要因
概要：［ ２７日 ロイター］ - 米天然ガス先物価格が２６日の取引で一時１４年ぶりの高値を付け、終値も７週間ぶりの高水準となった。気温上昇と需要増の見通しや、ロシアの欧州向けガス供給を巡る懸念、石炭の記録的
［ ２７日 ロイター］ - 米天然ガス先物価格が２６日の取引で一時１４年ぶりの高値を付け、終値も７週間ぶりの高水準となった。気温上昇と需要増の見通しや、ロシアの欧州向けガス供給を巡る懸念、石炭の記録的高値、期近限月の最終売買日接近といった要因が重なった。
最終売買日を翌日に控えた８月限の終値は、１００万ＢＴＵ（英国熱量単位）当たり８．９９３ドルと０．２６６ドル（３％）上がって６月７日以来の高さだった。一時は２００８年７月２４日以来の高値となる同９．７５２ドルまで買われた。
このペースを維持すると７月の月間上昇率は６６％と、０９年９月に記録した過去最大の６３％を超えそうだ。
ゲルバー・アンド・アソシエーツのアナリストチームは「過去数週間のファンダメンタルズからは、７月の異常な高温と低調なガス貯蔵量の結果として価格が上がったと読み取れる」と指摘した。
テキサスなど多くの州では、既に酷暑のせいで夏期電力需要が過去最大に達した。家庭や企業のエアコン使用が拡大しているからだ。こうした需要に対応するため、電力各社は通常よりも多くの天然ガスを火力発電に投入している。近年、石炭火力発電所を相次いで閉鎖したことや、石炭価格高騰で残る石炭火力発電所の一部を稼働させるコストも大きいという事情がある。
年初来の米天然ガス先物期近限月の上昇率は１３９％。特にロシアのウクライナ侵攻以降、天然ガスがもっと値上がりしている欧州やアジアからの米液化天然ガス（ＬＮＧ）需要が堅調を維持し、米国は上半期の世界最大のＬＮＧ輸出国となっている。
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