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概要:アイルランドを本拠とする欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は25日、四半期決算発表後の電話会見で、米航空機大手ボーイングから旅客機737MAXの21機の納入について、今年末の期限より遅れる可能性があるとの通知を受けたと明らかにした。また新型のMAX10の型式証明の取得を巡って心配していると語った。
アイルランドを本拠とする欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は25日、四半期決算発表後の電話会見で、米航空機大手ボーイングから旅客機737MAXの21機の納入について、今年末の期限より遅れる可能性があるとの通知を受けたと明らかにした。また新型のMAX10の型式証明の取得を巡って心配していると語った。
[ダブリン 25日 ロイター] - アイルランドを本拠とする欧州格安航空大手ライアンエアのマイケル・オレアリー最高経営責任者(CEO)は25日、四半期決算発表後の電話会見で、米航空機大手ボーイングから旅客機737MAXの21機の納入について、今年末の期限より遅れる可能性があるとの通知を受けたと明らかにした。また新型のMAX10の型式証明の取得を巡って心配していると語った。
オレアリー氏は、ライアンエアにとってボーイングは「頭痛の種」だと指摘。来年夏が期限となっている737MAX50機の納入については確信しているが、今年の納入分は遅れが繰り返される可能性があると懸念を表明した。
同氏は「ここ2週間で当社はボーイングから、21機の今年末までの納入に問題が生じるかもしれないと伝える書簡を受け取った」と説明。「遅れは説明できるものではなく、受け入れられない」と強調した。
ライアンエアは昨年、ボーイングとの間で200機のMAX10の発注へ向けた交渉を進めていたが、交渉は破談となった。
オレアリー氏は昨年の交渉について、ボーイングが十分に魅力的な価格を提示しなかったと説明。それでも、ボーイングが「最終的には歩み寄ることを期待する」と語り、MAX10の大型発注へ向けて依然として意欲のあることを示した。
MAX10は先週のファンボロー国際航空ショーで、デルタ航空から100機、カタール航空から25機をそれぞれ受注するなど商談は好調だが、まだ型式証明を取得していない。
オレアリー氏は、型式証明の取得が遅れる事態と、操縦システムを設計し直さなければならなくなる可能性を心配していると話した。
ボーイングはMAX10の型式証明を今年12月までに取得できなければ、2020年に成立した法律に基づいて、操縦室の新たな警報要件を満たすための設計変更が必要になる。
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