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概要:ニューヨーク外為市場では、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で100ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるとの観測が後退していることを背景に、ドルが下落した。このところのドル高を受けた利食い売りが出たことも押し下げ要因になった。
[ニューヨーク 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で100ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるとの観測が後退していることを背景に、ドルが下落した。このところのドル高を受けた利食い売りが出たことも押し下げ要因になった。
ニューヨーク外為市場では、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で100ベーシスポイント(bp)の利上げが実施されるとの観測が後退していることを背景に、ドルが下落した。
ドルは対円で0.27%安。日銀が他の主要中央銀行と対照的にハト派姿勢を維持していることで、前日の取引ではドルは対円で24年ぶりの高値を付けていた。
ドルは、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ対応に積極的な利上げを進めるとの観測から上昇していたが、前日、タカ派として知られるウォラーFRB理事とセントルイス地区連銀のブラード総裁が、今月の会合で75ベーシスポイント(bp)の利上げを支持すると表明したことを受け、100bpの利上げ観測が後退した。
この日は、ブラード総裁が今月のFOMCで100bpの極めて大幅な利上げを決定する必要性を強く感じていないと述べたほか、アトランタ地区連銀のボスティック総裁が「あまりにも劇的な動きで、うまくいっている多くのことが損なわれる恐れがある」と警告した。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物が示す今月のFOMCで75bpの利上げが実施される確率は81%。これに対し、100bpの利上げが実施される確率は19%となっている。
この日発表の米経済指標では、6月の小売売上高がは前月比1.0%増。エコノミスト予想は0.8%増だった。これを受けドルがやや強含む場面もあった。
主要6通貨に対するドル指数は0.47%安の108.04。前日は109.29と、2002年9月以来の高値を付けていた。
ユーロは0.57%高の1.0080ドル。前日は0.9952ドルまで下落し、02年12月以来の安値を更新していた。
欧州中央銀行(ECB)は21日の理事会で25bpの利上げを決定し、2011年以来初めての金融引き締めに踏み切る見通し。
ドル/円 NY終値 138.53/138.56
始値 138.69
高値 138.92
安値 138.40
ユーロ/ドル NY終値 1.0087/1.0091
始値 1.0057
高値 1.0097
安値 1.0042
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