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概要:(決算速報) トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は7月13日の取引時間終了後に23年2月期第1四半期連結業績を発表した。リユース意識の高まりや外出需要の回復などで既存店が好調に推移し
(決算速報)
トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は7月13日の取引時間終了後に23年2月期第1四半期連結業績を発表した。リユース意識の高まりや外出需要の回復などで既存店が好調に推移し、新規出店も寄与して大幅増収増益だった。そして第2四半期累計予想および通期予想を上方修正した。再上振れの可能性もありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は年初来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。
■23年2月期1Q大幅増収増益、2Q累計および通期予想を上方修正
23年2月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比18.8%増の67億33百万円、営業利益が2.2倍の7億66百万円、経常利益が2.1倍の7億86百万円、親会社株主帰属四半期純利益が2.2倍の5億32百万円だった。
リユース意識の高まりや外出需要の回復などで既存店が好調に推移し、新規出店も寄与して大幅増収増益だった。単体ベースの既存店売上は107.1%、売上総利益率は1.3ポイント上昇、新規出店は6店舗だった。カインドオルやピックアップジャパンなどリユース事業を行うグループ会社も利益貢献した。第1四半期として過去最高の売上高、営業利益となった。
第1四半期の好調を受けて第2四半期累計予想および通期予想を上方修正した。修正後の通期連結業績予想は、売上高が22年2月期比11.7%増の260億38百万円、営業利益が40.7%増の14億円、経常利益が35.7%増の14億30百万円、親会社株主帰属当期純利益が25.9%増の8億86百万円としている。前回予想に対して売上高を6億40百万円、営業利益を3億02百万円、経常利益を3億18百万円、親会社株主帰属当期純利益を1億44百万円、それぞれ増額した。配当予想は据え置いて22年2月期比3円増配の20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。
なお修正後の第2四半期累計予想は、売上高が前年同期比15.8%増の124億30百万円、営業利益が4.0倍の6億25百万円、経常利益が3.6倍の6億50百万円、親会社株主帰属四半期純利益が9.4倍の4億26百万円としている。第1四半期の各利益は第2四半期累計予想を超過達成しているが、新生活需要などで第1四半期の構成比が高く、第2四半期の構成比が低くなる傾向がある。
通期ベースの単体ベースの既存店売上および新規出店に関しては、期初時点の計画(既存店売上は前年並み、新規出店は20店舗~25店舗)に概ね変更は無いとしている。コスト面では、昨今の物価上昇に対応して従業員給与のベースアップを進めるとともに、電気代の上昇などにより、販管費で約1億円の追加計上を見込むが、大幅増収効果で吸収する見込みだ。再上振れの可能性もありそうだ。
上方修正後の通期利益予想は、中期経営計画で掲げた24年2月期利益予想を上回る形になったため、中期経営計画の目標数値の上方修正も検討するとしている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は年初来高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開を期待したい。7月13日の終値は1203円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円72銭で算出)は約15倍、今期予想配当利回り(会社予想の20円で算出)は約1.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS424円66銭で算出)は約2.8倍、時価総額は約140億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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