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概要:14日午前の東京外国為替市場で、ドル/円が一時138.13円まで上昇し、約24年ぶりドル高/円安水準を付けた。米国のインフレが市場関係者の予想を上回るペースで進行しており、連邦準備理事会(FRB)の利上げが加速するとの思惑が広がった。
14日午前の東京外国為替市場で、ドル/円相場が一時、138.01円まで上昇し、約24年ぶりドル高/円安水準をつけた。写真は2022年6月撮影(2022年 ロイター/Florence Lo)
[東京 14日 ロイター] - 14日午前の東京外国為替市場で、ドル/円が一時138.13円まで上昇し、約24年ぶりドル高/円安水準を付けた。米国のインフレが市場関係者の予想を上回るペースで進行しており、連邦準備理事会(FRB)の利上げが加速するとの思惑が広がった。
米労働省が13日に発表した6月消費者物価指数(CPI)は、前年同月比9.1%上昇と5月の8.6%上昇から一段と伸び幅が拡大した。市場の事前予想8.8%上昇も上回り、1981年11月以来約41年ぶりの大幅な伸びを記録した。
発表を受けて市場では、米国の利上げがさらに加速するとの観測が強まり、ドル高が勢いづいた。
米金利先物市場は現在、FRBが7月26─27日に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、1.0%の大幅利上げを実施する可能性を8割近く織り込んでいる。CPI発表前は1割以下だった。
対円で1998年9月3日以来の高値をつけたドルは、他通貨に対しても幅広く上昇。対ユーロでも前日、1ユーロ=1ドルのパリティ(等価)を約20年ぶりに上抜けたほか、英ポンドやオーストラリアドル、ニュージーランドドルなどに対しても、2年ぶり高値圏で推移している。
SBI証券・外国為替室部長の上田眞理人氏は「日欧と米国の金利差が拡大する方向は変わらない。米経済にも懸念はあるが、相対的にみれば日欧より優位で、消去法的にドルが買われやすい」として、ドルが140円超へ上昇する可能性もあると指摘している。
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