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概要:愛知銀行<8527>(東証プライム)は6月14日、270円高(5.25%高)の5410円と前日と変わらずを挟んで4営業日続伸した。340円高(6.61%高)の5480円まで買われ、3月28日につけた年
愛知銀行<8527>(東証プライム)は6月14日、270円高(5.25%高)の5410円と前日と変わらずを挟んで4営業日続伸した。340円高(6.61%高)の5480円まで買われ、3月28日につけた年初来高値5260円を更新している。
■10月3日付であいちフィナンシャルグループを設立
5月11日に名古屋市に本店を構える、同社と中京銀行<8530>(東証プライム)が10月3日付で経営統合し、両行を傘下に収める「あいちフィナンシャルグループ」を設立することで最終的に合意したと発表したことが手掛かり材料となっている。
4月27日に名古屋銀行<8522>(東証プライム)が静岡銀行<8355>(東証プライム)と業務提携すると発表したことを意識したものだが、地銀再編への期待感が高まり、中京銀行<8530>(東証プライム)も上昇し、年初来の高値を視野に入れている。
愛知銀行、中京銀行の統合後の預金残高は5兆円規模になると見られ、愛知県地銀トップの名古屋銀行を若干上回るようで、低金利や少子高齢化、人口減少等厳しい経営環境下で、愛知ナンバーワンの地方銀行を目指すことへの期待が先行している。
■専門人材を拡充
6月4日には「愛知銀行が、事業承継やM&A(企業の合併・買収)に関する専門人材を拡充している。」と一部伝わっており、市場では、行員の専門的な知識を深め、顧客からの相談に対応する能力を高めていることも評価しているようだ。
■第2四半期末増配予定
足元の業績は、今2023年3月期経常利益156億円(前期比0.4%増)を見込む。年間配当は、本年10月3日付で株式会社中京銀行と共同持株会社設立による経営統合を行う予定であるため、期末配当については現時点では未定だが、第2四半期末配当は150円(前年同期比60円増)を予定している。
■7000円のフシ挑戦となるか注目
株価は、26週移動平均線をサポートラインに上昇。今期予想PER5倍台(銀行業の同平均PER8.4倍)・PBR0.25倍と割安感があり、前期配当利回り5.66%とまだ利回り妙味もある。7000円のフシ挑戦となるか注目されうだ。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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