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概要:仏大手銀行クレディ・アグリコルが5日発表した第1・四半期決算は、ロシアとウクライナへのエクスポージャーに対する5億ユーロ超の引当金計上が響いて大幅減益となった。
仏大手銀行クレディ・アグリコルが5日発表した第1・四半期決算は、ロシアとウクライナへのエクスポージャーに対する5億ユーロ超の引当金計上が響いて大幅減益となった。
[ロンドン 5日 ロイター] - 仏大手銀行クレディ・アグリコルが5日発表した第1・四半期決算は、ロシアとウクライナへのエクスポージャーに対する5億ユーロ超の引当金計上が響いて大幅減益となった。
純利益は47.2%減の5億5200万ユーロ(5億8600万ドル)。ウクライナ部門の資産価値について1億9500万ユーロの評価減を計上し、ロシアへのエクスポージャーに対し追加で3億8900万ユーロを引き当てた。
フィリップ・ブラサック最高経営責任者(CEO)は両国を巡る状況について「実際のリスクは依然低いが、引当金に関しては慎重な選択をした」と述べ、この影響がなければ利益は10%増加して10億ユーロに達していたとの見方を示した。
クレディ・アグリコルはロシアで全サービスを停止している。同国へのエクスポージャーはウクライナ侵攻開始以降に11億ユーロ減少し、3月末時点で44億ユーロとなった。
第1・四半期の収入は8.1%増の59億3800万ユーロ。リテールバンキングや保険を含む全事業分野で増加した。
法人・投資銀行は基調的収入が4.3%増加したが、資本市場部門は2.8%減収。債券・通貨・コモディティーが9.1%減収となる一方、株式は40.1%の増収だった。
2021年配当は1株当たり1.05ユーロの提案を維持するとした。このうち0.20ユーロは19年の配当見送りの埋め合わせ。同行は利益の半分を株主に還元するという方針を持っているが、19年は当局の規制により実施できなかった。
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