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概要:ドイツ・ケルン大学のエネルギー経済研究所(EWI)は2日、ロシアからのガス供給はこれまで続いているが、ドイツは早期にガスの使用を制限する必要があると指摘した。ウクライナ侵攻を受けた西側の制裁に対する報復措置として、ロシアが供給を停止する可能性に備えるべきだと分析した。
ドイツ・ケルン大学のエネルギー経済研究所(EWI)は2日、ロシアからのガス供給はこれまで続いているが、ドイツは早期にガスの使用を制限する必要があると指摘した。写真は4月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[フランクフルト 2日 ロイター] - ドイツ・ケルン大学のエネルギー経済研究所(EWI)は2日、ロシアからのガス供給はこれまで続いているが、ドイツは早期にガスの使用を制限する必要があると指摘した。ウクライナ侵攻を受けた西側の制裁に対する報復措置として、ロシアが供給を停止する可能性に備えるべきだと分析した。
EWIのエネルギー資源部門の責任者であるエレン・カム氏は「夏季にガス需要を早急に減らす必要がある」と説明。供給安全性を強化するため、積極的に対策を講じることを提言した。
独エネルギー大手ユニパーは、検討されている欧州連合(EU)によるロシア産原油の禁輸措置により、ロシアが西側諸国に対するガス供給を停止する可能性があるとの懸念を示している。
EWIはロシアが直ちに供給を停止した場合、スペインやポルトガル、キプロス、マルタを除くEU加盟国や英国は、夏に459テラワット時(TWh)の需要を削減する必要があるとの見解を示した。
EWIは、ノルウェーからのパイプラインによるガス供給の増加と、オランダとドイツでの液化天然ガス(LNG)の供給増加により予想される影響を考慮に入れた。今後12カ月間でガス埋蔵量を現在の水準の33%に維持することが目的である場合は、790TWhの需要削減が必要になると予測した。
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