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概要:5月2日に始まる1週間の米国株式市場では、3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料となる。連邦準備理事会(FRB)は今回の会合で、政策金利を引き上げるとともに、インフレ抑制に向けた金融政策の引き締め計画をより明確にするとみられる。
5月2日に始まる1週間の米国株式市場では、3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料となる。写真はウォールストリートの標識。昨年4月撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 5月2日に始まる1週間の米国株式市場では、3─4日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料となる。連邦準備理事会(FRB)は今回の会合で、政策金利を引き上げるとともに、インフレ抑制に向けた金融政策の引き締め計画をより明確にするとみられる。
FRBがタカ派的姿勢を強めることへの警戒感から、S&P総合500種指数は2022年に入ってこれまでのところ13.3%下落した。年初の4カ月間の下落率としては1939年以来の大きさだ。
FRBがどの程度、積極的な引き締めを行うのかについて、投資家は予想を引き上げているが、約40年ぶりの高インフレ率に対応しつつ景気を維持するのは困難なのではないかと、懸念の声が上がっている。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「不透明感が強いことから、相場が不安定で変動が激しい状態は当面続くだろう」としている。
今回のFOMCでは、政策金利の0.5%ポイント引き上げが広く予想されている。将来の金利動向や、バランスシートの圧縮計画、インフレへの認識を巡り、パウエル議長の発言が注目される。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「FRBが高水準のインフレが続くと予想し、今後の鈍化を見込まないのであれば、投資家にとって懸念要因になるだろう」と指摘。「つまり、市場も織り込んでいる利上げと金融引き締めの継続が、さらに積極的になる可能性もある」としている。
決算にも注目が集まる。2日からの週にはファイザー、スターバックス、コノコフィリップスなどが発表する。
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