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概要:日銀は金融政策決定会合で、現行の金融緩和政策の継続を賛成多数で決めた。また、連続指し値オペの運用を明確化し、明らかに応札が見込まれない場合を除き、10年物国債金利0.25%での指し値オペを毎営業日実施するとした。
[東京 28日 ロイター] - 日銀は金融政策決定会合で、現行の金融緩和政策の継続を賛成多数で決めた。また、連続指し値オペの運用を明確化し、明らかに応札が見込まれない場合を除き、10年物国債金利0.25%での指し値オペを毎営業日実施するとした。
4月28日、日銀は金融政策決定会合で、現行の金融緩和政策の継続を賛成多数で決めた。日銀本店で2020年5月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
市場関係者に見方を聞いた。
●予想以上にハト派的、政策の持続性に課題も
<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア債券ストラテジスト 稲留 克俊氏>
われわれの事前予想では、微妙にタカ派化、つまりフォワードガイダンスの利下げバイアスを取って円安を多少止める方向の動きを見込んでいたが、結果はむしろ逆で、フォワードガイダンスはそのままにした上で指し値オペの常設化が決定され、債券市場から見ると予想以上にハト派的な結果だった。
それを受けて後場は金利が低下、ドル円も130円まで上昇した。同結果の織り込みはいったんほぼ済んだと思うが、次の注目はこのあと午後3時半からの黒田東彦総裁の会見だ。
個人的には、この政策の持続性確保策が必要になってくると考える。具体的には、指し値オペを毎日やるとなると買う国債がなくなってしまうという問題も出てくる。
今月に入り、指し値オペだけでも既に2兆円以上の10年債、直近3銘柄を買っており、毎日指し値オペやれば金利上昇を止めることはできるだろうが、じきに買うものがなくなることが想定される。
総裁自身が話すかは分からないが、債券マーケットとしては、それをどうするかを気にしている。
また1ドル130円に乗ってくるとなると、これまで以上に、日銀は円安にどう向き合うのかが注目される。その点に総裁があらためてどういう姿勢を示すのかにも関心を持っている。
●ハト派色強まる、海外勢は「悪い円安」意識せず
<大和証券 シニアエコノミスト 末廣徹氏>
日銀はタカ派的に動くとの観測が一部の海外投資家にあったが、実際は指し値オペを毎日実施するなど、ハト派色を強める内容となった。これを受け東京市場では、金利が低下し、円安が進行する中、株価も上昇している。国内では「悪い円安」を巡り議論が交わされているものの、海外投資家の間では意識されることはない。「円安イコール製造業にとってプラス」という単純な構図の中、淡々と買っていった結果が今日の株高とみている。
今年は大型連休中に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されるが、波乱要因にはならないのではないか。ドットチャートの公表は予定されていないほか、5月の会合での50bpの引き上げが既に織り込まれたため、深読みすべき材料があまりない。株価はここ2週間で調整色を強めていたことを踏まえると、連休前に買い戻す動きがみられるのは自然な流れと考える。
●驚きは「ほぼ毎日指し値オペ」
<パインブリッジ・インベストメンツ 債券運用部長 松川 忠氏>
これまでの日銀の情報発信からみて政策変更がなかったことに驚きはない。驚いたのは、ほぼ毎日、指し値オペを実施すると決めたことだ。イールドカーブ・コントロール政策の10年金利の許容レンジ上限である0.25%を死守するという決意の表れと言えよう。
足元で海外金利は上昇一服しているが、インフレを背景に再び上昇を再開する可能性がある。その際、円金利にも上昇圧力がかかるが、日銀が0.25%で無制限に10年債を買う以上、基本的にはそこで金利は止まるはずだ。
イールドカーブがゆがむとの懸念もあるが、これまでの連日の指し値オペで10年とそれ以外の年限の金利はすでにゆがんでいる。これ以上ゆがむかどうかは、金融政策以外の要因にかかるとみている。
●ハト派姿勢を強める内容 ドル円の上昇トレンドは継続
<あおぞら銀行 チーフ・マーケット・ストラテジスト 諸我晃氏>
日銀のハト派姿勢を強めるような内容だ。フォワードガイダンスの変更はなく、新たに連続指し値オペ運用の明確化が発表され、直後に指し値オペを実施した。日本の10年債利回りの0.25%を守るという意志の強さが表れている。
同時に公表された成長見通しや物価見通しについてはほぼ予想通りの内容。為替に関する文言についても、前回とほぼ同じ内容で基本的には上振れ・下振れなど双方の要因とするなどニュートラルで、円安を止めるような材料にはならなかった。
発表直後にドル/円はストップロスを巻き込んで、直近の高値を更新した。黒田日銀総裁の会見では為替に関する質問が集中するとみられるが、あまりコメントをしないのではないか。
日銀の金融緩和姿勢が強調されたことから、ドルは130円台に乗せてくるだろう。今後の最大の注目点は米国の景気動向だ。米連邦準備理事会(FRB)による利上げは行われるものの、住宅指標など景気減速の傾向が出てきており、株価も下げてきている。ドル/円の上昇トレンドは継続するものの、米国の景気減速動向をみながら、徐々に上値は重くなってくるとみている。
●ドル買い/円売りに弾み
<三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト 市川雅浩氏>
現状維持で緩和継続姿勢が改めて確認された。マーケットは、日銀は円安でも特段問題ないのだろうと受け止めたほか、日銀の緩和継続とFRB(米連邦準備理事会)の来週の利上げで改めて日米の金利差拡大が意識されるとの見方から、ドル買い/円売りに弾みがついてしまった状況だ。
このあと午後3時半から黒田東彦総裁の会見があるが、基本的には従来の見解を繰り返すだけで、サプライズはないだろう。基本的にドル買い/円売り(ポジション)を構築しやすい材料になるとみている。
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