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概要:[ワシントン 31日 ロイター] - 米商務省が31日発表した2月の個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは前年同月比6.4%と前月の6.0%から加速し、1982年1月以降で最も高くなった。 前月比で
[ワシントン 31日 ロイター] - 米商務省が31日発表した2月の個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは前年同月比6.4%と前月の6.0%から加速し、1982年1月以降で最も高くなった。
前月比では0.6%上昇。前月は0.5%の伸びだった。
米連邦準備理事会(FRB)が物価の目安とする変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE指数も、前年同月比で5.4%上昇し、前月の5.2%から加速、83年4月以来の高い伸びとなった。
一方、前月比の伸びは0.4%と、前月の0.5%から鈍化した。
個人消費支出は前月比0.2%増加。前月は当初の2.1%増からから2.7%増に修正された。ロイターのまとめたエコノミスト予想は0.5%増だった。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、サル・グアティエリ氏は「(ウクライナでの)戦争とインフレで信頼感が低下しているにもかかわらず、米消費者はくじけておらず、力強い雇用の伸びと貯蓄増加が支えになっている」と述べた。
新型コロナウイルス感染者数の大幅な減少を背景に、外食、ホテル宿泊、娯楽、飛行機での旅行、ヘルスケアなどのサービスに対する需要が増加。個人消費支出の内訳はサービスが1月の0.7%増に続き0.9%増となった。一方、モノは1月の6.5%増から一転、1.0%減少。自動車が主導したほか、食料品、家具、娯楽要因、衣料品が減った。一方、ガソリン支出は271億ドル増加した。
個人所得は0.5%増。賃金が0.8%上昇した。貯蓄率は1月の6.1%から6.3%に拡大した。
インフレ調整後の消費支出は0.4%減少。1月は当初発表の1.5%増から2.1%増に上方改定された。
キャピタル・エコノミクスの米国担当シニアエコノミスト、マイケル・ピアース氏は「昨年のデータの下方改定と1月分の上方改定を組み合わせると、第1・四半期の実質消費は前年比4.0%の堅調な伸びを示す」と予想した。
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