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概要:ルーブルは4日序盤の取引で、荒い値動きの中、まちまちの展開となっている。対ドルでは一時、過去最安値に迫ったが、その後は上昇。対ユーロでは下落している。投資家は、経済や地政学的な見通しに関するさまざまな材料を精査している。
3月4日、ルーブルは序盤の取引で、荒い値動きの中、まちまちの展開となっている。2月24日撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[モスクワ 4日 ロイター] - ルーブルは4日序盤の取引で、荒い値動きの中、まちまちの展開となっている。対ドルでは一時、過去最安値に迫ったが、その後は上昇。対ユーロでは下落している。投資家は、経済や地政学的な見通しに関するさまざまな材料を精査している。
格付け会社S&Pは3日、ロシアの格付けを「BBプラス」から「CCCマイナス」に引き下げた。主要国の対ロシア制裁強化やロシア政府の資本規制でデフォルト(債務不履行)のリスクが高まったとし、既に投機的水準(ジャンク級)だった格付けをさらに引き下げた。
一方、ウクライナとロシアが3日に実施した2回目の停戦対話では、一定の前進があったことがうかがえる。交渉にあたったウクライナ大統領府のポドリャク顧問は、期待した結果は得られなかったものの、民間人が避難するための「人道回廊」の設定を巡る理解が得られたほか、対話を継続することで合意したと明らかにした。
BCSグローバル・マーケッツは「不透明な状況は続いている。交渉ではこれまでのところ、突破口は開けていない」とした。
0735GMT(日本時間午後4時35分)現在、ルーブルは対ドルで3%超上昇し102.0ルーブル。一時は、3日に付けた過去最安値の118.35ルーブルに迫る場面もあった。対ユーロでは2%安の120.0ルーブル。
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