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概要:[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の2月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス21となった。前回2021年11月調査のマ
[東京 1日 ロイター] - 日銀が1日発表した「債券市場サーベイ」の2月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス21となった。前回2021年11月調査のマイナス25から改善し、マイナス圏ながらマイナス金利政策を導入した16年以降で最高となった。金利の上昇で流動性が高まり、市場機能が改善した。
調査期間は2月1─7日で、内外の金利が上昇していた時期に当たる。日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など69社を対象に調査を行った。日銀の担当者によると、機能度判断を引き上げた先からは「金利水準が上昇して値動きにも幅が出る中で取引が増加し、市場の流動性がいくぶん改善した」との声が出ているという。
金利の見通しは前回より軒並み引き上げられた。長期金利(新発10年国債利回り)の先行き見通しの中央値は21年度末が0.15%(前回は0.10%)、22年度末が0.20%(同0.15%)、23年度末が0.20%(同0.15%)。
20年債利回りでは、21年度末が0.57%(前回は0.49%)、22年度末が0.60%(同0.55%)、23年度末が0.67%(同0.60%)だった。30年債利回りでは、21年度末が0.77%(前回は0.70%)、22年度末が0.81%(同0.75%)、23年度末は0.87%(同0.80%)となった。
機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。
(和田崇彦)
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