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概要:英規制当局は各銀行に対し、昨年のアルケゴス・キャピタル・マネジメント破綻で打撃を受けた部門の従業員向けボーナスを削減するよう求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
英規制当局は各銀行に対し、昨年のアルケゴス・キャピタル・マネジメント破綻で打撃を受けた部門の従業員向けボーナスを削減するよう求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、イングランド銀行(英中銀)の健全性監督機構(PRA)は報酬パッケージを詳細に正当化するよう銀行に求めたほか、過剰なリスクを取っていたとみられる稼ぎ頭の従業員らに見返りを与えるという一部決定に反対した。ビル・フアン氏のファミリーオフィスであるアルケゴスの昨年3月のポジション破綻は、クレディ・スイス・グループや野村ホールディングス、モルガン・スタンレーなどの企業全体に100億ドル(約1兆1500億円)余りの損失をもたらした。
こうした状況を受けて、英規制当局では2008年の金融危機から教訓を得ていないとの懸念が強まった。この背景には、新型コロナウイルス禍でのトレーディングや企業買収の活況で人材獲得競争が激しくなり、ボーナス増額につながっていることもあるが、アルケゴスの破綻も影響している。
PRAの報道官はコメントを控えた。クレディ・スイスと野村、モルガン・スタンレーの各社広報担当者もコメントを控えた。
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