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概要:原油価格100ドル突破が近づきつつあるなか、米金融大手モルガン・スタンレーはエネルギー関連6銘柄への投資を推奨。判断のポイントは2022年10〜12月期の業績です。
原油価格100ドル突破が近づきつつあるなか、米金融大手モルガン・スタンレーは関連6銘柄への投資を推奨する。
Carlos Garcia Rawlins/Reuters
2022年1月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.5%の上昇を記録。1982年2月以来、およそ40年ぶりの大きな伸びとなった。
ロシアはいつウクライナに侵攻してもおかしくない状況で、欧米諸国を中心に懸念が広がっており、高インフレと相まって株式市場暴落の不安を前に、投資家たちは戦々恐々としている。
そんな緊迫した状況のなかで、バンク・オブ・アメリカ、カナダロイヤル銀行(RBC)、モルガン・スタンレーなど世界の大手金融機関は、景気動向に左右されず力強いパフォーマンスを発揮し続ける手堅い投資先として、エネルギーセクターを推奨する。
とりわけモルガン・スタンレーは最新の調査レポートで、イギリスと欧州連合(EU)諸国のエネルギー大手の2021年第4四半期(10〜12月)業績にスポットライトを当てている。
同社チーフストラテジスト(コモディティ担当)のマーティン・ラッツらは次のように分析する。
「欧州の石油・ガスメジャーにとって、2021年は歴史に残る1年でした。フリーキャッシュフローは史上最高水準に達し、バランスシートも急速に改善、株主への年間配当額が増え、(机上の空論とされてきた、再生可能エネルギーへの)エネルギーシフト計画も具体化してきています」
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エネルギー関連株は年初来、約26%の上昇を記録している。これから高インフレと地政学的緊張が続くとすれば、さらに力強いパフォーマンスが予想される。
原油や金、銅などのコモディティは最終財(製品)価格との関連性が高く、物価上昇時に力強い値動きを示す傾向があるからだ。
モルガン・スタンレーはさらに、コモディティ価格の高騰がエネルギー関連株価を一段と押し上げると指摘する。
原油価格は年初来21%上昇、1バレル93ドル弱(WTI原油先物、2月16日時点)と2014年以来の高値水準を記録しており、ラッツらアナリストチームは2022年第3四半期(7〜9月)までに100ドルを突破すると予測している(同社の別チームは第2四半期にも1バレル125ドルに達する可能性と指摘)。
「第4四半期は原油価格が乱高下するケースが多く、基本的にはそうした値動きだったにせよ、それにしてもコモディティ価格に吹いた追い風の強さが雑音を圧倒した形です。
欧州の石油・ガスメジャー5社の純利益は237億ドル(約2兆7300億円)、史上最高を記録しています」
モルガン・スタンレーは、欧州のエネルギー関連4銘柄の目標株価を引き上げ、長期投資戦略の視点から別のエネルギー関連2銘柄を投資ポートフォリオに加えるよう推奨している。
以下では、モルガン・スタンレー推奨の6銘柄を時価総額の多い順に整理して紹介しよう。
1.シェル(Shell)
Markets Insider
株価:19.91ユーロ(27ドル)
時価総額:2100億ドル
目標株価:24.40ユーロ(33ドル)
アップサイド:22%
2.トタルエナジーズ(TotalEnergies)
Markets Insider
株価:58.27ドル
時価総額:1530億ドル
目標株価:66.70ドル
アップサイド:14%
3.ブリティッシュ・ペトロリアム(BP)
Markets Insider
株価:4.01ポンド(5.40ドル)
時価総額:1110億ドル
目標株価:4.65ポンド(6.30ドル)
アップサイド:17%
4.エニ(Eni)
Markets Insider
株価:13.24ユーロ(15.10ドル)
時価総額:530億ドル
目標株価:16.30ユーロ(18.40ドル)
アップサイド:22%
5.OMVグループ
株価:56.28ユーロ(63.90ドル)
時価総額:220億ドル
目標株価:64.50ユーロ(72.90ドル)
アップサイド:14%
6.レプソル(Repsol)
Markets Insider
株価:11.70ユーロ(13.30ドル)
時価総額:200億ドル
目標株価:14.70ユーロ(16.60ドル)
アップサイド:25%
※本記事は取材対象者の知識と経験に基づいて投資の選定ポイントをまとめたものですが、事例として取り上げたいかなる金融商品の売買をも勧めるものではありません。本記事に記載した情報や意見によって読者に発生した損害や損失については、筆者、発行媒体は一切責任を負いません。投資における最終決定はご自身の判断で行ってください。
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[原文:Morgan Stanley: These 6 energy stocks all offer upside as inflation soars, geopolitical tensions rise, and oil approaches $100 per barrel]
(翻訳・編集:川村力)
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