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概要:[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.5%上昇と、前月の5.4%上昇から加速、1992年3月以来約30年ぶりの大幅上昇とな
[ロンドン 16日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が16日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.5%上昇と、前月の5.4%上昇から加速、1992年3月以来約30年ぶりの大幅上昇となった。
生計費が急上昇しており、イングランド銀行(英中央銀行)が3回連続で利上げを実施するとの見方が強まっている。
ロイターがまとめた市場予想は5.4%上昇だった。
イングランド銀行は昨年12月以降、すでに2回の利上げを実施しているが、金融市場は3月17日に追加で25ベーシスポイント(bp)もしくは50bpの利上げがあると予想している。
エネルギー価格の高騰がCPI上昇の主因。世界的な供給網の混乱も、多くの品目の価格を押し上げる要因となっている。
JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバルストラテジスト、アンブローズ・クロフトン氏は「予想を上回る英インフレ統計は、最近の世界的な傾向を明確に示した。根強く進行するインフレにより中央銀行が守勢に立たされており、年内のさらなる利上げへの扉が開かれた」と指摘。
RSM・UKのエコノミスト、トマス・ピュー氏は「恐らく5月にも追加利上げがあり、政策金利は1.0%に達するだろう。ただ、その後はインフレの見通しが穏やかになり、中銀は立ち止まるはずだ」と述べた。
市場では、エネルギー価格が来年急落し、世界的な供給制約も緩和するとの見方が浮上している。
1月は昨年ほど小売業者の値下げが行われなかった。
衣料・履物は前年比6.3%上昇と、過去最大の伸び。CPI上昇率を0.2%ポイント押し上げた。食品・飲料も4.3%上昇と、2013年4月以来の伸びを記録した。
ガソリン価格は前月から鈍化したものの、依然として前年比で23.6%上昇。中古車は28.7%上昇した。
エネルギー・食品・アルコール・たばこを除くコアCPI上昇率は前年比4.4%で、前月の4.2%から加速、1997年の統計開始以降で最高となった。
1月の生産者物価指数(PPI)産出指数は前年比9.9%上昇。08年9月以来の大幅上昇で、ロイターがまとめた全ての市場予想を上回った。
食品・たばこ・石油製品を除くコア産出指数は前年比9.3%上昇と、97年の統計開始以降で最高。
投入価格指数は13.6%上昇と、前月の13.8%上昇からやや鈍化した。昨年11月には上昇率が15%を超えていた。
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