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概要:[ニューヨーク 14日 ロイター] - ロシアによるウクライナ侵攻への懸念は、短期的に米国株の軟調地合いを強める恐れがある。だが、過去の事例が参考になるとすれば、地政学問題が米金融市場にもたらす悪影響
[ニューヨーク 14日 ロイター] - ロシアによるウクライナ侵攻への懸念は、短期的に米国株の軟調地合いを強める恐れがある。だが、過去の事例が参考になるとすれば、地政学問題が米金融市場にもたらす悪影響は長続きしない傾向にある。
S&P総合500種は年初から7%余り下落し、債券利回りは跳ね上がっている。目先は海外情勢によって一段と動揺してもおかしくない。
しかし今年、投資家が一番気にかけているのは依然として、物価高騰に対処するためにタカ派姿勢に転じた米連邦準備理事会(FRB)の動きだ。
CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は投資家向けノートに「株式市場は、(ロシアが)ウクライナに侵攻する可能性よりも、(FRBの)インフレとの闘いによってより大きな危険にさらされている」と記した。
確かにここ数日、欧州東部で軍事衝突が起きることへの不安が高まり、投資家が安全資産に逃避したため、株価は打撃を受けた。14日のS&P総合500種は、不安定な値動きの末に1%安で引けた。
ところがCFRAの調査結果を見ると、過去の地政学リスクによる株価の下落は比較的短い期間にすぎない。同社が第2次世界大戦後の24の地政学イベントを分析した結果、S&P総合500種はこれらのイベント発生後に直近高値から平均で5.5%下落。ストバル氏によると、底値を付けるまでは平均で24日だったが、それから平均28日間で値下がり分を取り戻している。
トゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズが2003年のイラク戦争や1979年の在テヘラン米大使館人質事件、1962年のキューバ危機を含む12の地政学イベントを調べたところ、9つのイベントで発生から1年後にS&P総合500種が上昇し、平均上昇率は8.6%を記録した。S&P総合500種が1980年以降で約4000%上がった点を踏まえれば、それも不思議ではないだろう。
同社のキース・ラーナー共同最高投資責任者は「過去の地政学イベントに目を向けると、市場への影響はそれが景気後退をもたらさない限り一時的に終わり、市場が持ち直す傾向にある。結論として、投資家が(ウクライナを巡る)今の状況自体に過剰反応すべきだとは思わない」と述べた。
それでも市場関係者の間には、ロシアとウクライナの衝突が起きれば、市場の一部により長い影響を及ぼしかねないと警戒する見方がある。
JPモルガン・ファンズのチーフ・グローバル・ストラテジスト、デービッド・ケリー氏は、ロシアがウクライナに侵攻すればエネルギー価格を押し上げるほか、他のコモディティーも高騰する恐れがあると指摘した。原油価格は14日、約7年ぶりの高値となった。
モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏もエネルギー高を不安視する1人。同氏は、さらに価格が上昇すれば需要を壊し、幾つかの国が景気後退に陥る可能性があると述べた。
(Lewis Krauskopf記者)
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