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概要:飯野海運 (T:9119)は8日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。 売上高が前年同期比15.3%増の760.35億円、営業利益が同17.2%減の46.17億円、経常
飯野海運 (T:9119)は8日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。
売上高が前年同期比15.3%増の760.35億円、営業利益が同17.2%減の46.17億円、経常利益が同3.2%減の52.23億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同54.7%増の83.18億円となった。
外航海運業の売上高は前年同期比17.4%増の601.98億円、営業利益は同54.9%減の10.28億円となった。
大型原油タンカーは、支配船腹を長期契約に継続投入し安定収益の確保に努めた。
ケミカルタンカーは、同社の基幹航路である中東域から欧州向け及びアジア向けの安定的な数量輸送契約に加え、北アフリカからインド、パキスタン向けの燐酸液及びアジア域の高運賃スポット貨物を積極的に取り込んだことで、夏場以降採算は大きく改善した。
大型ガス船は、第2四半期連結会計期間におけるLNG船の定期修繕により営業費用が増大したが、LPG・LNG船共に、既存の中長期契約を中心に安定収益を確保した。
ドライバルク船は、専用船が順調に稼働し安定収益確保に貢献したことに加え、ポストパナマックス及びハンディ船型を中心とする不定期船部門も、契約貨物への投入を中心に効率的な配船と運航に努めた。
また、一部では好市況を享受したことで運航採算は当初計画を上回る水準で推移し、収益の確保に寄与した。
内航・近海海運業の売上高は前年同期比7.9%増の69.21億円、営業利益は同1.4%減の3.85億円となった。
内航ガス輸送は、中長期契約に基づく安定的な売上確保と効率配船に取り組んだ。
近海ガス輸送は、夏場までの市況軟化の影響を完全に避けることはできなかったが、中長期契約に基づき安定した貸船料収入の維持に努めた。
不動産業の売上高は前年同期比9.3%増の90.74億円、営業利益は同10.3%増の32.04億円となった。
同社所有ビルは、商業フロアの営業に感染症の影響はあったものの、6月末に竣工した日比谷フォートタワーも含めて、オフィスフロアは堅調な稼働を継続し、安定した収益を維持することができた。
同社グループのイイノホール&カンファレンスセンターは、10月より緊急事態宣言が解除されイベント開催制限も緩和されたことを受け、低迷を続けていたイベント需要に一部改善の兆しが見られ、稼働と収益は僅かながら回復の方向に向かった。
フォトスタジオ事業を運営するイイノ・メディアプロは、撮影需要が減少するなかでも、万全の感染症対策を実施して顧客確保に努めたものの、低調な広告需要の影響も重なり、厳しい状況が継続した。
英国ロンドンの不動産事業は、賃貸ビルで商業フロアの営業については感染症の影響があるものの、オフィスフロアは順調に稼働したため、収益を維持することができた。
2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。
売上高が前期比15.8%増(前回予想比5.1%増)の1,030億円、営業利益が同13.6%減(同31.1%増)の59億円、経常利益が同0.1%減(同33.3%増)の68億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.6%増(同20.5%増)の100億円としている。
連結業績予想の上方修正にあわせて期末配当予想の修正も発表した。
期末配当予想は18円(6円増配)で中間配当と合わせた年間配当金額予想は29円となる。
また、同日、株主優待の商品内容を発表した。
保有株式数及び継続保有期間に応じて、優待商品カタログより商品1点、または社会貢献活動への寄付を選べる。
なお、優待商品とは別にイイノホール落語公演への招待(抽選優待)も決定している。
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