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概要:SHIFT<3697>(東1、新市場区分プライム)はソフトウェアのテスト・品質保証サービスを主力としている。22年8月期は新規顧客開拓やグループ会社の成長などで大幅増収増益予想(第1四半期の好調を受け
SHIFT<3697>(東1、新市場区分プライム)はソフトウェアのテスト・品質保証サービスを主力としている。22年8月期は新規顧客開拓やグループ会社の成長などで大幅増収増益予想(第1四半期の好調を受けて1月14日に上方修正)としている。さらに再上振れの可能性が高く収益拡大基調だろう。株価は上方修正を好感する場面があったが、その後は地合い悪化も影響して戻り売りに押される形となった。ただし売られ過ぎ感を強めている。利益確定売りが一巡して戻りを試す展開を期待したい。
■ソフトウェアのテスト・品質保証サービス
エンタープライズ市場におけるソフトウェアのテスト・品質保証サービスを主力として、エンターテインメント市場におけるデバック業務・カスタマーサポート業務のアウトソーシングも展開している。
売上高1000億円を目標とする「SHIFT1000」の前倒し達成に向けて、新規顧客獲得と顧客単価向上の推進に加えて、M&Aも積極活用してサービスポートフォリオ拡充を推進している。1月25日にはM&A業務、投資先の管理運営およびPMI業務を行う子会社SHIFTグロース・キャピタルを設立(22年3月予定)すると発表した。さらに売上高3000億円を見据えた人材ポートフォリオ戦略に取り組む方針だ。
M&A(21年1月以降)としては、21年1月にソフトウェア開発のVISHを子会社化、21年3月にフリーランスエンジニアマッチング・プラットフォーム運営のA―STARを子会社化、21年7月にローカライズ事業およびゲーム開発事業のDICOを子会社化している。また21年8月にはぐるなび<2440>の第三者割当増資を引き受けて資本業務提携、21年9月にはビットキーの転換権付優先株式を引き受けて資本業務提携している。
なお21年12月には、MSCIのESGレーティングにおいてA評価を獲得(前年度はBBB評価)している。ESGへの取組・開示状況が評価された。
■22年8月期は上方修正して大幅増収増益予想、さらに再上振れの可能性
22年8月期の連結業績予想(収益認識会計基準適用による利益への影響軽微、1月14日に上方修正)は、売上高が21年8月期比38.0%増の635億円と大幅伸長し、営業利益が57.7%増の63億円、経常利益が37.2%増の65億円、親会社株主帰属当期純利益が49.0%増の42億円としている。
第1四半期は、売上高が前年同期比51.5%増の142億70百万円、営業利益が3.6倍の19億53百万円、経常利益が2.9倍の21億68百万円、親会社株主帰属四半期純利益が3.3倍の13億80百万円だった。
営業強化や人材採用が順調に進捗し、新規顧客開拓や単価向上による売上総利益率改善(5.0ポイント上昇して32.5%)も進展した。さらにグループ会社の成長も寄与して計画を上回る大幅増収増益だった。なおグループ全体のエンジニア数は前年同期比1588人増加の6650人となった。
セグメント別に見ると、エンタープライズ市場は売上高が52.0%増の132億27百万円で営業利益(全社費用等調整前)が2.2倍の25億48百万円、エンターテインメント市場は売上高が45.0%増の10億42百万円で営業利益が2.5倍の3億21百万円だった。
通期予想は従来予想に対して売上高を5億円、営業利益を6億円、経常利益を8億円、親会社株主帰属当期純利益を5億円、それぞれ上方修正した。第1四半期の超過分を上乗せした形であり、第2四半期累計予想も同額を上方修正している。修正後の通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が23%、営業利益が31%、経常利益が33%、親会社株主帰属当期純利益が33%となる。通期予想は再上振れの可能性が高く収益拡大基調だろう。
■株価は利益確定売り一巡
株価は上方修正を好感する場面があったが、その後は地合い悪化も影響して戻り売りに押される形となった。ただし売られ過ぎ感を強めている。利益確定売りが一巡して戻りを試す展開を期待したい。1月28日の終値は1万7240円、時価総額は約3065億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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