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概要:[上海 5日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が刊行する金融時報は5日、人民元が2年連続の上昇を経て、今年は元安圧力に直面しているとの見解を示した。 金融時報は利回りに関する優位性の低下、ド
[上海 5日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が刊行する金融時報は5日、人民元が2年連続の上昇を経て、今年は元安圧力に直面しているとの見解を示した。
金融時報は利回りに関する優位性の低下、ドル高、貿易黒字の縮小、世界市場の不確実性などの一連の要因が今年、人民元に下落圧力をもたらす可能性があると指摘した。
2021年に人民元は対ドルで約2.7%上昇し、新興市場で最もパフォーマンスの高い通貨となった。堅調な輸出、貿易黒字の拡大、中国資産への安定した資本流入、中国国内での潤沢なドル流動性が支えた。
しかし、これらの要因の一部は今年、支援する力が低下する見込み。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を引き締める姿勢を見せており、ドルを押し上げ、新興国通貨に圧力をかける世界的な資金の流れに影響を与えると予想されるからだ。
金融時報は「世界の金融市場とリスク選好度は、FRBの利上げを十分に織り込んでいない」と述べ、「FRBが予想を大幅に超える利上げをすれば、米債利回りが上昇し、新興国債利回りと差が縮小して、中国を含む新興市場からの国境を越えた資本移動を促すことは避けられないだろう」と指摘している。
金融時報は、特に輸入業者や外債を発行している企業に対して「リスク中立性」を確立し、為替リスクを効果的にヘッジするよう求めた。金融機関に対しても、積極的に為替ヘッジサービスを提供して中小企業の関連コストを削減するように求めた。
人民銀は、最近の急速な人民元高を抑制するため、金融機関に対して21年により多くの外貨準備を保有するよう2度にわたって指示している。
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