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概要:米アップルの時価総額が41カ月で1兆ドルから3兆ドルに拡大した。これほど成長し、多大なリスクがあるにもかかわらず、ティム・クック氏率いる巨大テック企業は、大数の法則(試行回数を増やすに従い結果が理論値に近づく現象)をかわし続ける可能性がある。
Richard Beales
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[ニューヨーク 3日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米アップルの時価総額が41カ月で1兆ドルから3兆ドルに拡大した。これほど成長し、多大なリスクがあるにもかかわらず、ティム・クック氏率いる巨大テック企業は、大数の法則(試行回数を増やすに従い結果が理論値に近づく現象)をかわし続ける可能性がある。
米アップルの時価総額が41カ月で1兆ドルから3兆ドルに拡大した。これほど成長し、多大なリスクがあるにもかかわらず、ティム・クック氏率いる巨大テック企業は、大数の法則(試行回数を増やすに従い結果が理論値に近づく現象)をかわし続ける可能性がある。写真は同社のロゴ。パリで2020年7月撮影(2022年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
これほどの規模の上場企業はこれまで存在しなかった。iPhoneを手掛けるアップルは今やS&P総合500種指数の7%を占める。数カ月前にマイクロソフトの時価総額がアップルを上回ったが、アップルはいとも簡単に抜き返した。グーグルを傘下に置くアルファベットの時価総額は2兆ドル弱。サウジアラムコやアマゾン・ドット・コムも同様だ。
アップルの直近年度の売上高は3660億ドルでイスラエルや香港のGDPに相当する。昨年は自社株買いや配当に2000億ドル近くを投じた。これはS&P500企業の上位40社を除いた時価総額の合計を上回る。
アップル株は2019年までの10年余りの間、市場全体のPER(株価収益率)より割安だった。今はそうではないが、過度に割高ではない。30倍というPERはS&P500企業のそれを若干上回る程度だ。売上高の約8倍という企業価値は、例えばマイクロソフトより低い。クック氏の功績の唯一のヒントになるのは、1年の予想成長率で調整した株価の評価指標であるPEGレシオだ。PEGレシオは高ければ、アップルへの期待の水準が同業他社より厳しいことを示す。
アップルは、エピック・ゲームズなどアプリ開発業者から取る高い手数料を巡り裁判を続けている。手数料収入は売上高の伸びに影響する。直近年度の売上高の5分の1を稼いだ中国はサプライチェーン(供給網)および通商政策の両面で不確実要因だ。
それでも、クック氏は最高経営責任者としての10年間に、前任のスティーブ・ジョブズ氏が生んだ主力商品スマートフォンで巨額の利益を上げた。微調整に見える製品の更新や補完的なアプリストアの収入でも、アップルの業績は懐疑的な人々を驚かせてきた。マイクロソフトはより確実にテクノロジーの波に乗っているかもしれないが、それではアップルに勝つためのここ数年の教訓を無視することになるだろう。
次の目標は4兆ドルだろうか。
●背景となるニュース
*アップル時価総額、一時初の3兆ドル VRや自動車参入に期待も
(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)
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