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概要:日銀の黒田東彦総裁は4日、世界経済の見通しについて、先進国がけん引する形で回復を続けることを予想するものの、欧米での物価上昇や新型コロナウイルスのオミクロン変異株の広がりで不確実性が高まっているとの認識を示した。日銀は国内外の経済、金融情勢を引き続き丹念に点検し、適切な政策運営をしていくとした。全国銀行協会の新年賀詞交歓会であいさつした。
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1月4日、日銀の黒田東彦総裁は世界経済の見通しについて、先進国がけん引する形で回復を予想するものの、欧米の物価上昇や新型コロナウイルスのオミクロン変異株の広がりで不確実性が高まっているとの認識を示した。都内で2020年撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 4日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は4日、世界経済の見通しについて、先進国がけん引する形で回復を続けることを予想するものの、欧米での物価上昇や新型コロナウイルスのオミクロン変異株の広がりで不確実性が高まっているとの認識を示した。日銀は国内外の経済、金融情勢を引き続き丹念に点検し、適切な政策運営をしていくとした。全国銀行協会の新年賀詞交歓会であいさつした。
黒田総裁は年末年始を振り返り、「引き続き感染防止対策は必要な状況だが、経済、社会活動も正常化に向けて活気を取り戻しつつあるように感じられた」と説明。一方、欧米などでは感染者数の増加に伴い公衆衛生上の措置を厳格化する国もあり、世界経済の「見通しの不確実性は高まっている」と述べた。
また、デジタル化や脱炭素の動きは世界的に加速しており、金融業界に期待される役割も拡大しているとの認識を示した。黒田総裁は「こうした環境変化をチャンスととらえ、新しい時代をけん引すべく果敢に行動していただきたい」と語った上で、「日本銀行としても国民経済の健全な発展のため、金融機関や主要参加者の前向きな取り組みをしっかりサポートしていく」と述べた。
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