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概要:米食品医薬品局(FDA)は23日、米メルクの新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」について、重症化リスクの高い成人に対する使用を許可した。
ロイター編集
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米食品医薬品局(FDA)は23日、米メルクの新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」について、重症化リスクの高い成人に対する使用を許可した。写真は10月26日撮影(2021年 ロイター)
[23日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は23日、米メルクの新型コロナウイルス経口治療薬「モルヌピラビル」について、重症化リスクの高い成人に対する使用を許可した。
FDAは前日、米ファイザーの新型コロナ経口治療薬「パクスロビド」の緊急使用を承認。米国でもオミクロン変異株の感染が急拡大する中、自宅で服用可能な飲み薬は新型コロナ感染症の新たな対策として期待されている。
メルクが米リッジバック・バイオセラピューティクスと共同開発したモルヌピラビルは、リスクが高い新型コロナ患者に感染初期に投与した場合、入院と死亡が約30%低下。
FDAは重症化リスクが高い成人、および他の治療法が選択できない患者が軽・中度の症状を示している場合にモルヌピラビルの使用を認めた。ただ、骨と軟骨の成長に影響が出る可能性があることから、18歳以下への使用は許可しなかった。
ファイザーのパクスロビドは12歳以上に対する使用が許可されたほか、高リスクの新型コロナ患者の入院と死亡を引き下げる効果は約90%。メルクの治療薬の有効率がファイザーと比べて低いことで、将来的な販売に影響が出るとの見方も出ている。
米政府はファイザーの治療薬を1回当たり530ドルの価格で1000万回分、メルクの治療薬を1回当たり700ドルで最大500万回分、それぞれ調達する契約を結んでいる。
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