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概要:日銀が24日公表した11月の企業向けサービス価格指数は前年比1.1%上昇となり、9カ月連続で上昇した。「運輸・郵便」や「広告」などが押し上げに寄与した。プラス幅は前月の1.0%から小幅に拡大し、基調として緩やかな回復の動きが続いている。
ロイター編集
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12月24日、 日銀が公表した11月の企業向けサービス価格指数は前年比1.1%上昇、前月比0.3%上昇となった。日銀本店で2020年5月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 24日 ロイター] - 日銀が24日公表した11月の企業向けサービス価格指数は前年比1.1%上昇となり、9カ月連続で上昇した。「運輸・郵便」や「広告」などが押し上げに寄与した。プラス幅は前月の1.0%から小幅に拡大し、基調として緩やかな回復の動きが続いている。
最も押し上げに寄与した「運輸・郵便」のうち、「外航貨物輸送」が前年比45.1%上昇だった。経済再開に伴って石油、石炭、鉄鉱石などの荷動きが回復している。「内航貨物輸送」は燃料油の上昇、「国際航空貨物輸送」は需給がひっ迫している海上輸送からのシフト増などがそれぞれ値上がりに効いた。
「広告」は、売り上げが落ち込んだ前年の反動が出たほか、足元の出稿需要回復もあり、テレビ広告やインターネット広告、新聞広告を中心にプラス寄与となった。
このほか「諸サービス」、「不動産」、「金融・保険」、「情報通信」、「リース・レンタル」なども押し上げ要因となった。
公表している146品目のうち、前年比で上昇したのは79品目、下落したのは35品目だった。上昇品目数が下落品目数を44品目上回った。
前月比では0.3%上昇だった。
緊急事態宣言の解除に伴う需要回復の動きが「宿泊サービス」や「広告」などにみられたものの、「労働者派遣サービスや店舗賃貸などへの広がりははっきりとみられていない」(日銀の担当者)という。
(杉山健太郎)
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