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概要:来週の外為市場で、ドル/円は113円半ばから114円前半を中心に推移するとみられる。週後半にかけてはクリスマス休暇を控えて海外勢によるポジション調整目的のドル売りが出る可能性があるほか、オミクロン変異株への懸念も根強く、ドルの上値追いには慎重になりやすい。
ロイター編集
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来週の外為市場で、ドル/円は113円半ばから114円前半を中心に推移するとみられる。週後半にかけてはクリスマス休暇を控えて海外勢によるポジション調整目的のドル売りが出る可能性があるほか、オミクロン変異株への懸念も根強く、ドルの上値追いには慎重になりやすい。写真はニューヨーク証券取引所の近くにある道路標識。4月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)
[東京 17日 ロイター] - 来週の外為市場で、ドル/円は113円半ばから114円前半を中心に推移するとみられる。週後半にかけてはクリスマス休暇を控えて海外勢によるポジション調整目的のドル売りが出る可能性があるほか、オミクロン変異株への懸念も根強く、ドルの上値追いには慎重になりやすい。
予想レンジはドルが112.50━114.50円、ユーロが1.1200―1.1400ドル。
上田東短フォレックスの営業企画室室長、阪井勇蔵氏は「米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な方向にシフトしたものの、欧州通貨の上昇もあり、ドル買いの動きは広がっていない」と指摘する。ドルは114円半ばでは利益確定売りや戻り売りが出やすい一方で、112.50円近辺に下値支持線があるとみられ、一定の底堅さは維持されるという。
週後半はクリスマス休暇を控え海外勢を中心に持ち高調整主体の動きになるとみられ、ドル安/円高に振れやすい。
ただ、市場の流動性が低下することから突発的なニュースや仕掛け的な動きが入った場合は上下に大きく振れる可能性もある。また、オミクロン株の動向や米中関係悪化に関するヘッドラインが材料視されれば、一時的にリスク回避の円買いが強まる可能性もある。
一方、FXcoinの取締役、上田眞理人氏は、オミクロン株への懸念がくすぶる中、いずれの通貨も動きが鈍くなりやすいとみている。「消去法的にドルは選好されやすくじりじりと上昇していくものの、上値追いには慎重であり、115円を抜けるのは難しい」という。
ユーロは底堅く推移する見通し。市場では「欧州中央銀行(ECB)が金融政策正常化に向けて前向きな姿勢を示したとみられ、売られにくくなっている」(外為アナリスト)ものの、1.14ドルを大きく超えて上昇するのは難しいという。
国内では日銀金融政策決定会合議事要旨、10月景気動向指数、11月全国消費者物価指数(CPI)が発表される。海外では豪理事会議事要旨、11月米中古住宅販売、12月米消費者信頼感指数、11月米新規住宅販売や米耐久財受注、11月米個人支出などが発表される予定。
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