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概要:日銀が10日に発表した11月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比プラス9.0%だった。上昇率は前月の8.3%から拡大し、さかのぼって比較できる1981年1月以降で最高の伸び率となった。石油・石炭製品などの輸入品の物価が上昇し、国内企業物価指数の押し上げにつながっている。
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日銀が10日に発表した11月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比でプラス9.0%となった。写真は都内のオフィスビル。2015年7月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日に発表した11月の企業物価指数(CGPI)速報によると、国内企業物価指数(2015年=100.0)は前年比プラス9.0%だった。上昇率は前月の8.3%から拡大し、さかのぼって比較できる1981年1月以降で最高の伸び率となった。石油・石炭製品などの輸入品の物価が上昇し、国内企業物価指数の押し上げにつながっている。
企業物価の前年比上昇は9カ月連続。石油・石炭製品が前年比49.3%と、最も押し上げ方向に寄与した。このほか鉄鋼が同23.9%、化学製品が同14.1%、非鉄金属が同32.8%それぞれ上昇。これら4品目が全体の伸びの約3分の2を占めたという。
輸入物価指数は円ベースで前年比プラス44.3%と、1981年1月以降で過去最高の伸びとなった。
744品目中、前年比で上昇したのは453品目、下落したのは207品目。飲食料品やはん用機器などの製品で値上がりがみられた。
前月比はプラス0.6%で、12カ月連続の上昇。主に石油・石炭製品、電力・都市ガス・水道、鉄鋼、非鉄金属、化学製品などが押し上げに寄与した。
信金中央金庫地域・中小企業研究所の角田匠上席主任研究員は、足元の円安は原材料価格の上昇をさらに加速させる要因になっているとし、「今のところ円安のデメリットの方が大きくなってきている」と指摘した。
*日銀の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
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(杉山健太郎 取材協力:小宮貫太郎 編集・グラフ作成:田中志保)
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