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概要:さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、12月6日に配信されました。 そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、12月6日に配信されました。
そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言」の内容をご紹介いたします。
みなさんは金利が上がると株は下がると思い込んでいませんか?
事実は、必ずしもそうではないのです。
こちらのデータは昨年と今年、コロナ禍での金利と米国株との関係を比較したものです。
金利は米国10年債利回りで、株価は米国を代表する株価指数であるS&P500です。
金利の動きと株価
※金利変化時の株価パフォーマンス(2019/12/31~2021/11/22)参照
2020年に入りコロナ禍、世界中の中央銀行は利下げを行うと同時に金融市場に対しアグレッシブな流動性の供給を行いました。
これを受け米国10年債利回りは年初から下落し7月にボトムをつけました。
その後の金利の動きを三つのフェイズに分け、株価への反応を調べてみました。
最初のフェーズは金利上昇の局面です。
10年債利回りが7月に底を付けたあと、翌年2021年3月末までの166日間です。
この間10年債利回りは243%上昇することになりますが、S&P500の動きはというと20%上がったのです。
S&P500のITセクターはというと17%上げ、銀行セクターは59%上昇しました。
S&P500の20%の上げに対し、金利の上昇に弱いと言われるグロース銘柄を含むITセクターは市場のリターンを下回りました。
一方、金利上昇時に恩恵を受ける銀行セクターは素直に大きく上がるという展開となりました。
二つ目のフェーズは金利下落の局面です。
今年の3月31日にピークをつけた10年債利回りは8月3日までの87日間で33%下がりました。
この間S&P500は11%上昇したのですが、ITセクターは16%上昇、銀行セクターは2%上昇と教科書通りのパフォーマンスを示したのです。
三つ目のフェーズは再度金利上昇の局面です。
10年債利回りが79日間で39%上昇した局面でS&P500は6%上昇、ITセクターは10%上昇、銀行セクターも11%上がったのです。
いかがでしょう。
過去2年間の試験の期間で3つの事が言えると思います。
一つ目は、金利が上がっている期間でも株価は上がるということです。
金利が上がって株価が下がるのは、一時的な急激な金利の上げを受けてのことなのです。
金利が上がる局面でも、長期的に見ると株は上がっているのです。
二つ目は、金利が上がる局面で、IT企業に代表される成長株が下がるかということ、そういう事でなく、市場のリターンを下回るだけという事です。
三つ目ですが、金利が上昇する局面では、銀行株は素直に買われるという事です。
来年は金利が上昇する年となると思いますが、こういった事実を参考にしていただければと思います。
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎
(出所:12/6配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
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